宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
コロンビア号事故調査委員会(CAIB)は6月27日(米国時間)、これまでの調査で判明したいくつかの事実を基に、スペースシャトル・耐熱システムの軌道上での点検及び修理機能を整備するよう、米国宇宙航空局(NASA)へ対して、最終報告書の発表に先立つ、3件目の事前勧告を行った。
CAIBは7月1日(米国時間)、これまでの調査で判明したいくつかの事実を基に、スペースシャトルの打上げ及び上昇中の映像取得を強化するよう、NASAへ対して、最終報告書の発表に先立つ、 4件目の事前勧告を行った。
※この事前勧告は最終報告書に盛り込まれる予定。また、最終報告書は7月下旬に発行される予定。
4月17日(米国時間)、CAIBは、これまでの調査で判明したシャトルプログラムに関するいくつかの事実事項を基に、NASAへ1回目の勧告を2件行ったことを発表した。
飛行再開の前に、NASAは全てのRCCシステム部材の構造的な強度が保たれているかどうか総合的な検査プランを開発し、実行すべきである。
この検査プランには最新の非破壊検査技術を取り入れるべきである。
飛行再開の前に、NASAは米国国家地図作成局(NIMA)との協定を改訂し、軌道上のシャトルの撮影を各シャトルフライトの標準的な要求とすべきである。
出典:平成15年4月23日開催の宇宙開発委員会報告資料から