このプレスリリースは宇宙開発事業団（NASDA）が発行しました
宇宙開発事業団 本社部門のISO9001第三者認証取得について
平成15年4月23日
宇宙開発事業団
宇宙開発事業団は、平成10年度より、品質システムの強化を推進するための方策の一つとして、品質マネジメントシステムの国際規格(ISO9000シリーズ)を採用し、順次ロケット・人工衛星、宇宙ステーション等の開発・運用部門、試験部門に対し適用し、品質システムの構築を進めてきました。
このたび、これらの部門に続き、本社部門がISO9001(2000年版)の第三者認証を取得し、認証書を受領致しましたのでお知らせします。
本社部門の認証取得により、研究部門を除き宇宙開発事業団のISO9001の品質システムの構築は完了しました。
1. 本社部門が取得した認証の登録機関
| (1) | 日本適合性認定協会(JAB：The Japan Accreditation Board for Conformity Assessment ) |
| (2) | 英国 (UKAS：United Kingdom Accreditation Services) |
| (3) | 米国(ANSI-RAB：American National Standards Institute-Register Accreditation Board) |
| (4) | ドイツ(DAR：Deutscher Akkreditierungs Rat) |
| (5) | 仏国(COFRAC：French Committee for Accreditation) |
| (6) | オーストラリア・ニュージーランド(JAS-ANZ：Joint Accreditation System of Australia and New Zealand) |
| (7) | オランダ(RvA：Raad voor Accreditatie) |
2. 審査登録機関名：(LRQA：Lloyd's Register Quality Assurance Limited)
3. 品質方針
「顧客の要求に適合する品質を提供する」また、品質マネジメントシステムの有効性を継続的に改善する。なお、品質方針の履行に当たり「職員の挑戦する気風と専門家気質を育成すること」に配慮する。
4. 適用対象業務
宇宙環境利用システム、 宇宙輸送システム、衛星総合システム及び技術研究に係わる本社業務5.本社部門の範囲
企画部、総務部、人事部、経理部、業務部、安全・信頼性管理部、国際部、高度情報化推進部及び施設設備室(参考)
| 組織名称 | 規格 | 認証取得年月日 |
|---|---|---|
| 宇宙輸送システム本部 種子島宇宙センター |
ISO9002：1994 | 平成12年10月20日 |
| 宇宙輸送システム本部 | ISO9001：1994 | 平成13年8月30日 |
| 衛星総合システム本部 | ISO9001：1994 | 平成13年12月4日 |
| 宇宙輸送システム本部 角田ロケット開発センター |
ISO9002：1994 | 平成14年3月8日 |
| 技術研究本部 試験技術室 |
ISO9001：2000 | 平成14年6月12日 |
| 宇宙環境利用システム本部 | ISO9001：2000 | 平成14年11月22日 |
[ 品質保証の国際規格ISO9000シリーズ(1994年版)について ]
この規格シリーズは、ISO/TC176「品質管理・品質保証」専門(技術)委員会で制定された品質システムに関する一連の国際規格で、ISO9001、ISO9002、ISO9003が主なものです。
| a) | ISO9001品質システムは、設計、開発、製造、据付け及び付帯サービスにおける品質保証モデル。 |
| b) | ISO9002品質システムは、製造、据付け及び付帯サービスにおける品質保証モデル。 |
| c) | ISO9003品質システムは、最終検査・試験における品質保証モデル。 |
[ 品質保証の国際規格ISO9001(2000年版)について ]
1994年版ではISO9001,9002,9003の3種類があったが1つの規格ISO9001に統合された。
記載内容の構成も「経営者の責任」「資源の運用管理」「製品実現」「測定、分析及び改善」の4つの部分に再編成され、従来は製造業に向いた規格用語から、あらゆる業種に適用できるように用語の見直しがされた。
特に強調された所は、トップマネジメントの責任及び役割の明確化、プロセスアプローチの採用、継続的改善の導入及び顧客志向の重視などである。
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