プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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民生部品・コンポーネント実証衛星「つばさ」(MDS-1)の
運用終了について

平成15年9月29日

宇宙開発事業団

 宇宙開発事業団は、平成14年2月4日(日本標準時、以下同じ。)にH-IIAロケット試験機2号機により打上げた民生部品・コンポーネント実証衛星「つばさ」(MDS-1)の停波コマンドを平成15年9月25日3時20分に送信しました。27日に同衛星からの電波の発信が停止していることを確認し、これをもって同衛星の運用を終了いたしましたのでお知らせいたします。
 運用終了時の最終軌道は、概ね以下のとおりです。

遠地点高度 35,204 km
近地点高度 209 km
周期 10時間20分
軌道傾斜角 29 度



「つばさ」について

 「つばさ」(MDS-1)は、平成14年2月4日にH-IIAロケット試験機2号機で打ち上げられました。1年間のミッション期間を越える約1年8ヶ月の軌道上運用を達成し、静止衛星軌道よりも10倍程度厳しい放射線環境の中、民生部品の軌道上データおよび宇宙環境計測のデータ等を取得するなど十分な成果を得ることができました。


図 「つばさ」の軌道上概念図


表 「つばさ」の諸元
本体寸法 1.2m×1.2m×1.5m
質 量 約480kg
発生電力 約900W(EOL)
姿勢制御 太陽指向スピン安定(5rpm)
ミッション期間 1年間