実験用静止通信衛星「あやめ」(ECS)はミリ波通信実験を行うことを目的として打ち上げましたが、衛星分離後、第3段ロケットが衛星に接触し、目的を達成できませんでした。
再度、打ち上げた予備機「あやめ2号」(ECS-b)はアポジエンジンの不具合から、エンジン燃焼中に電波が途絶えました。これらの事故は、衛星とロケットの分離技術の開発とアポジエンジンの開発に貴重な経験となりました。
あやめ (ECS) | 国際標識番号 | 1979-009A |
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打ち上げ日時 | 1979(昭和54)年2月6日 17:46 | |
打ち上げロケット | N-Iロケット5号機(N5F) | |
打ち上げ場所 | 種子島宇宙センター | |
あやめ2号 (ECS-b) | 国際識別番号 | 1980-018A |
打ち上げ日時 | 1980(昭和55)年2月22日 17:35 | |
打ち上げロケット | N-Iロケット6号機(N6F) | |
打ち上げ場所 | 種子島宇宙センター | |
形状 | 直径約141cm/高さ約95cm/円筒形 | |
質量 | 約130kg | |
姿勢制御方式 | スピン安定方式 |