宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)

「こうのとり」(HTV)の機体構成と主要諸元表をご紹介します。

「こうのとり」の機体構成

「こうのとり」は直径約4m、全長10m弱、観光バスが収まる大きさです。機体は大別して3つの部分から成り立っています。最後部には軌道変換用のメインエンジン、姿勢制御用のRCSスラスタとそれらに推進薬を供給する燃料/酸化剤タンク、高圧気蓄器等が搭載される「推進モジュール」。中程には、誘導制御系・電力供給系・通信データ処理系の各電子機器が搭載される「電気モジュール」。そして先頭には、補給物資を格納する「補給キャリア」という構成です。




主要諸元

全長 約9.8m(メインスラスタ含む)
直径 約4.4m
質量 約10.5トン(補給品除く)
補給能力 最大約6トン(船内用物資:最大約5.2トン、船外用物資:最大1.5トン)
廃棄品搭載能力 最大約6トン
目標軌道
(ISS軌道)
高度:350km〜460km
軌道傾斜角:約51.6度
ミッション期間 ランデブ飛行期間:約5日間
ISS滞在期間:約45日間
軌道上緊急待機期間:約7日間