場所： 東京事務所プレゼンテーションルーム
司会： 広報部長 舘 和夫
・国際宇宙ステーション（ISS）関係
・H-IIBロケット打ち上げについて
・LNG（液化天然ガス）実機型エンジン燃焼試験関係
・各機関との協定の締結について
・皆既日食について
・JAXAシンポジウムについて
・JAXAタウンミーティングについて
・JAXA施設公開について
・平成22年度概算要求について
・今後の予定について
国際宇宙ステーション（ISS）関係
最初に、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームが7月19日に取り付けられ、これによって20年来に渡る「きぼう」日本実験棟の開発・組立が完了しました。「きぼう」が完成したことを率直に喜んでいます。また、7月24に全天X線監視装置（MAXI）、「きぼう」衛星間通信システム曝曝露系サブシステム（ICS-EF）、宇宙環境計測ミッション装置（SEDA-AP）の船外プラットフォームへの移設が無事に終わりました。これからは、長時間、連続的に機器を機能させることになります。
次に、若田宇宙飛行士がスペースシャトルミッションSTS-127の「エンデバー号」で7月31日に無事帰還しました。約138日も宇宙に滞在したにもかかわらず、着陸後に非常に元気な姿を見せてくれて、ほっとしました。若田宇宙飛行士が被験者となった今回の医学実験については、現在、データ解析中です。また、その他の各種医学実験についても航空宇宙医学専門医（フライトサージャン）がデータを解析、評価を行っています。
また、若田宇宙飛行士は宇宙に滞在中にVIPコールを2回行いました。2回目のVIPコールは7月26日に日本科学未来館で実施し、野田宇宙開発担当大臣、山内文部科学副大臣と子供達に参加していただきました。今回は、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の相乗り衛星の関係者として、ソラン・キッズ（難病や障がいをもつ子どもたち）と東京都立産業技術高等専門学校の方々が招待されました。高専の学生たちからは専門的な質問もありました。
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H-IIBロケット打ち上げについて
7月11日に地上総合試験（GTV）も終わり、後は打ち上げを待つばかりとなりました。また、7月24日、8月12日はフェアリング強度試験と分離放てき試験を行いました。これで一連の試験が終了しましたので、H-IIBロケットの打ち上げ準備が整ったことになります。
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LNG（液化天然ガス）実機型エンジン燃焼試験関係
LNGエンジンについては実機型エンジンを使った燃焼試験を6月22日から9月1日まで計11回実施しました。長秒時燃焼として500秒時の試験や最長で600秒時の試験も行いました。様々な確認試験を行い、全て成功しました。LNGエンジンについては世界で初めて長秒時の燃焼試験に成功したと言えます。開発に要した時間は長かったですが、世界初の成功を高く評価してほしいと思います。
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各機関との協定の締結について
7月31日にNASA長官と全球降水観測計画（GPM計画）の協力協定を結びました。8月21日にドイツ航空宇宙センター（DLR）との人工衛星を利用した災害監視に係る相互協力の構築に向けた基本合意書にサインしました。国内では8月20日に九州大学と連携協力協定を締結しました。
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皆既日食について
7月22日の皆既日食では、各地でJAXAの衛星が活躍しました。超高速インターネット衛星「きずな」により硫黄島などから日食映像の生中継を行いました。温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」に搭載しているモニタカメラや、太陽観測衛星「ひので」でも画像撮影を行いました。
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JAXAシンポジウムについて
7月9日に開催しましたJAXAシンポジウムには530人の方々に集まっていただきました。向井千秋室長（宇宙飛行士）と中川貴雄教授が大変貴重な話しをてくれました。
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JAXAタウンミーティングについて
7月19日に長野市、7月25日に大阪市、8月23日に横浜市と、7月から3回のタウンミーティングを実施しました。引き続き行っていきたいと考えています。
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JAXA施設公開について
7月24、25日に相模原キャンパスの一般公開を行いました。来場者は2日間で13,588人にのぼりました。宇宙への関心が増えてきたのではないかと思っています。
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平成22年度概算要求について
来年度のJAXAの概算要求が文部科学省から財務省に提出されました。要求額は2,537億円。対前年度比31.8％増となっています。
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今後の予定について
・H-IIBロケット試験機／宇宙ステーション補給機（HTV）技術実証機の打ち上げ（9月11日＠種子島宇宙センター）
・第38回JAXAタウンミーティング（9月6日＠倉敷）
・航空プログラムシンポジウム（9月10日＠日本科学未来館）
・角田宇宙センター施設公開（9月6日）
・沖縄宇宙通信所施設公開（9月6日）
・調布航空宇宙センター施設公開（9月21日）
・地球観測センター施設公開（10月3日＠埼玉県比企郡）