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また、今回の会議でわれわれがとりわけ大きなウエイトを置いていたのが「教育」でした。生徒や児童に向け、学校で行われる教育にとどまらず、大人も含めた社会教育です。これは「宇宙体験を共有すること」と言い換えてもいいかもしれません。今回初めて、全国各地での交流イベントを開催しました。われわれの呼びかけに各地の教育委員会や商工会議所、NPOなどが手を挙げ、全国11会場でのイベントが実現しました。単に宇宙飛行士に会いたいというだけでなく、宇宙飛行士をいわば「メディア」に、自分たちの町のことを世界に伝えたいという気持ちもあったようです。そうした熱気から、われわれが当初意図した以上の深い交流が生まれ、3万人もの方が参加し大成功を収めました。宇宙飛行士たち自身にとっても印象深い経験になったようでした。
閉会式では1986年のチャレンジャー事故で亡くなられたエリソン・オニヅカさんの奥さんであるローナさんに、“クリスタル・ヘルメット・アワード”を贈呈しました。あの事故の後にチャレンジャー・センターを設立し「チャレンジャー・ファミリーの一員として」(ローナさん)、青少年への宇宙教育に力を尽くしておられることに協会として敬意を表したものですが、今回の会議が、広い意味での宇宙教育を“ミッション”としていたことに、気づいていただけたのではないかと思います。 |
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