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有人宇宙飛行で一番大事なのは「安全」です。シャトルはペイロード搭載能力、船外活動、ロボットアーム、ランデブー・ドッキングなどの観点から、非常に多様な機能を備えた洗練された宇宙船であり、それ無しでは国際宇宙ステーション(ISS)の建設は不可能です。飛行安全はNASAでシャトル飛行に関わる者全員がこれまでもそのために力を注いできましたが、チャレンジャー、コロンビアの事故を通して、いかに安全にシャトルを飛ばす事が難しいかをみんなが痛感しています。事故の教訓を活かし、より信頼性を高めるための努力を続けていかなければなりません。
シャトルの飛行中にミッション運用を管理するマネージメントチームは、飛行中毎朝定例会議を行いますが、このチームは安全な飛行遂行において大変重要な役割を担います。コロンビア号事故の後は、このチームを含めたミッション運用に携わる管理職が、宇宙飛行士や飛行管制官らと共にシャトル飛行シミュレーションに参加し、機体などのさまざまなトラブルを模擬したシミュレーションの中で、安全にミッションを遂行するためのマネージメントチーム会議のシミュレーションも行うという新たな管理職の訓練も始まりました。
このようにNASAでは、スペースシャトルの飛行再開に向けて一歩一歩前進しています。
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