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「きぼう」の成功を断言する
			アレクセイ・A・レオーノフ
 1934年5月20日生まれ。空軍パイロットを経て宇宙飛行士となり、ヴォスホート2号に搭乗。1965年3月、人類初の船外活動(EVA)を行う。1975年7月には米ソの軌道上ドッキング「アポロ-ソユーズ計画」を成功させた。ソ連邦英雄に選ばれ、ユーリ・ガガーリン宇宙飛行士訓練センター所長などを歴任。また「世界宇宙飛行士会議」を主催する「宇宙探検家協会(ASE)」の創設メンバーであり、2003年10月に日本で開催された第18回会議ではジョン・ファビアン氏と共同議長を務めた。家族は妻と2女、絵画の腕前でも知られる。







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「このような過酷な環境で宇宙服が壊れれば、100パーセント死に至る」
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「そしてレオーノフは単身、宇宙服で宇宙船の外に出て、史上初となる宇宙遊泳を約10分間続けました」
			(http://spaceinfo.jaxa.jp「宇宙情報センター・スペース百科」より)


Q. 日本語では宇宙「遊泳」と訳されたため、何やら楽しそうな活動であると思われがちだが、決してそうではないですよね?

軌道上のレオーノフA. 「遊泳」というよりは「船外活動」のほうが、私たちの仕事を表現するのにぴったりくると思う。太陽の当たっている面は150℃、日陰ではマイナス140℃という大きな温度差が生じている。このような過酷な環境で宇宙服が壊れれば、100パーセント死に至る。船外活動を行う領域の断面積はわずか2平方メートルだが、そこを5グラムの隕石に直撃されても、そうなる。もちろん、その確率は10億分の1以下だったのだが。



「宇宙船に戻るときに宇宙服の膨らみすぎによるトラブルが生じましたが、これを克服。無事、宇宙船に戻りましたが、地球へ帰還する時に故障が発生しました。動力系の故障です。
			そのため、宇宙船は予定外の弾道をたどり、同乗の操縦士ベリャーエフは逆推進ロケット点火の作業を手動でおこないました。しかし、予定の着陸地点から約2000キロメートルずれてはいますが、3月19日にペルミ近郊のウラル山脈西部に無事、着陸しました」
			(同「スペース百科」より)


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