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今回のプロジェクトは、50年前の水平発射実験と同じロケット、機材や装置を再現することが目的でした。
ペンシルロケット(図1参照)は全長23cmです。機体はアルミ合金製で、鉄製のノーズコーンとノズルを備えています。機体の中には、推進薬として8.4gの無煙火薬、および、点火薬として0.6gの黒色火薬が詰められています。燃焼時間はわずか0.15秒ですが、最高速度は時速270kmにもおよびます。
水平発射実験装置(図2参照)の射程は、約15mです。ロケットは、長さ3mのランチャを滑走後、その先に1m間隔で並べてある10枚の電気標的を次々と突き破って、12m先のキャッチャに突き刺さります。電気標的は薄葉紙で、その上には非常に細い導線が貼られていて、それがロケットによって切断されることで、通過時刻を計測します。さらに、薄葉紙を突き破った位置から、ロケットの軌道を計測することもできます。

復元されたペンシルロケット |

水平発射実験装置 |
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ペンシルロケットの構造図

水平発射実験装置の概要図 |
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