

かつてタイでは自然災害といえば洪水だけでした。しかし今では洪水と共に土砂崩れが起きるようになりました。そして夏には山火事と旱魃(かんばつ)が問題になります。時には津波の被害も起きています。タイは熱帯地方にありますから、雨期になると必ず洪水が起きて大きな問題になります。雨が降るということは、空が雲に覆われているので、「RADARSAT」や「だいち」などレーダーを使って観測出来る衛星からのデータはとても重要で、タイにとっては不可欠です。「センチネル・アジア」に参加したことで、私たちは2006年にタイ北部で発生した洪水の際に、日本の地球観測衛星「だいち」のデータをもらうことができました。このデータはとても役に立ちました。