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多くの国が簡単に利用出来るための検証が重要  シンガポール国立大学 リモートセンシング画像処理センター(CRISP)所長  コウ・レオン・コン(Kwoh Leong Keong)
私たちは、90年代の設立当初から衛星を使って、特に大災害など、地域の観測をしてきました。また、当センターは、1998年からシンガポール自然環境局と協力して山火事の監視もしています。さらに、石油による海洋汚染の観測もしました。

現在、限られた国だけが独自に衛星データを利用していますが、「センチネル・アジア」の利点は、地域全体の国が利用出来るインフラと仕組みを提供してくれることです。「センチネル・アジア」に期待するのは、自国では衛星データを災害対策に利用できない国々に情報を提供することです。つまり貧しい国々が「センチネル・アジア」を簡単に利用出来るかが重要だと思います。そのために私たちは、既存のネットワークなどをどう活かしていくのがベストか検討しているところです。ほかの国々が「センチネル・アジア」のデータにどうやってアクセス出来るのか、アクセスする上でどのような問題があるかを調べる必要があります。情報を配信する上での問題をきちんと検証することが重要です。

我が国にできることはたくさんあります。まずはデータ解析に貢献し、積極的にデータや画像を提供していきたいと思っています。もちろん共同プロジェクトチームに参加して、プロジェクトの進展に合わせて我が国の体制や設備も進化させていく考えです。このプロジェクトを支援するために、出来ることは何でもやるつもりです。

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