

インドは国土面積が3億2800万ヘクタールにもおよぶ広大な国です。海岸線も総延長7500キロ。そのうち5700キロは、暴風雨に襲われることが多い地域です。一方、国土の68%は旱魃(かんばつ)が発生し易すく、20%は厳しい旱魃が起き易い地域となっています。また、国土の20%は洪水の被害をしばしば受け、そのうちの900万〜1000万ヘクタールは、毎年洪水に見舞われています。さらに国土の68%は地震帯に入っています。それもゾーン3から5の地域です(インドの地震帯マップは、地震の起き易い地域をゾーン2から5の4段階で評価。5が一番危ない地域)。これらは基本的にヒマラヤ地域です。また、国土の多くの地域で土砂崩れが発生する危険性があります。北部のヒマラヤと西部の山間部です。それから北部、中央部、それに南西部には山火事が発生し易い落葉樹林帯があります。このように、インドは世界でも最も自然災害が起き易い地域だと言えます。