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被災の経験を共有することが地域全体の防災対策に役立つ  タイ災害軽減局(DDPM) 情報技術センター長 スパキット・フォパパパン(Supakit Phopapapan)
現在、災害対策において衛星のデータは、きわめて重要になっています。衛星からは迅速に情報が得られるので、災害発生時の警報発令、被害状況の把握と分析が可能となります。また、被災地の救援のために情報を活用するだけでなく、経済的な損害の規模も計算出来ますし、ほかの地域への災害や被害の拡大を防ぐためにも役立てることが出来ます。

災害発生時に衛星からの情報を「センチネル・アジア」を使って必要としているところへ迅速に提供することが出来れば、救援活動など災害対策に大いに役立つでしょう。そのためには普段から必要な知識の提供や「センチネル・アジア」の効果的な利用法などに関する経験の共有が重要だと思います。

また、「センチネル・アジア」には災害を告知するシステムがあり、どの国で災害が起こっても、アジア太平洋全域に知らせることが出来ます。災害が起きる度に加盟国がこのシステムを通じて情報を発信するようにすれば、ほかの国でもその情報を利用することができ、地域全体の防災対策にとても有効だと思います。災害による影響は一国に限られるものではなく、近隣諸国にもおよぶことがありますから、隣接地域の被災情報があれば、各国とも有効な対策を取ることが出来るでしょう。

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