
「いぶき(GOSAT:Greenhouse Gases Observing Satellite)」は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの濃度分布を高精細に観測します。2005年2月に京都議定書が発効され、先進国の温室効果ガスの排出量を1990年水準から6〜8%削減することになりました。その目標を達成するためにも、世界各地域の温室効果ガスの吸収・排出の状況を把握することが必要です。「いぶき(GOSAT)」は、地球温暖化防止へ向けた国際的な取り組みに貢献します。打ち上げに向けて開発の最終段階に入った「いぶき(GOSAT)」の浜崎プロジェクトマネージャに話を聞きました。
浜崎 敬(はまざき たかし)
JAXA宇宙利用ミッション本部
温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT」プロジェクトマネージャ
1979年、東京大学大学院航空学専門課程修士課程修了。同年、宇宙開発事業団(現JAXA)に入社。システム計画部、衛星技術開発室、宇宙ステーション計画NASA駐在員、陸域観測技術衛星「だいち」サブマネージャなどを経て、2003年より現職。