宇宙航空研究開発機構
光衛星間通信実験衛星「きらり(OICETS)」のリアクションホイール(※)4台のうち1台が平成17年11月24日12時13分(日本時間)に姿勢制御系から切り離されていた件のその後についてお知らせします。
衛星の設計としては、リアクションホイール4台のうち1台が切り離されても、残りの3台によって問題なく姿勢制御を行うことのできる設計(冗長構成)となっており、切り離されてからも衛星は正常に飛行し、一連の光通信実験を成功裏に実施してきました。
これらの実験と並行して原因調査を行い、現象としては、切り離されたホイールの回転数誤差モニタが一時的に異常値を示し、姿勢制御系の安全機能が働いていたと推定されました。
この結果を受けて、4月20日(木)午前1時44分(日本時間)より、増田局にてホイールの再起動のためのコマンド送信作業を開始して、ホイール駆動回路及びホイール単体に問題がないことを確認し、21日(金)午前2時13分(日本時間)より、パース局からのコマンド送信により、切り離していたリアクションホイールを姿勢制御系に組み入れ、リアクションホイール4台全てを用いた姿勢制御モードに移行しました。
その後の衛星の姿勢状態は正常です。
【参考プレスリリース】
「光衛星間通信実験衛星「きらり」(OICETS)の状況について」(平成17年11月25日)
宇宙航空研究開発機構 広報部
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