平成20年8月31日(日)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と情報通信研究機構(NICT)は、平成20年度東京都・中央区・江東区合同総合防災訓練に参加いたします。総合防災訓練では、平成18年12月に打ち上げた技術試験衛星VIII型「きく8号」の基本実験の一環として、衛星通信実験用端末による情報伝達実験を実施し、防災アプリケーションの評価および紹介等を下記のとおり行いますので、お知らせいたします。
1. 日時 |
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平成20年8月31日(日) 9:00〜12:00 |
2. 場所 |
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中央区晴海会場(晴海ふ頭(晴海ふ頭公園))(JAXA・NICT参加会場)
中央区内避難所(佃中学校、月島第三小学校)(JAXA参加会場)
江東区木場公園会場(NICT参加会場) |
3. 実験内容 |
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【JAXA】
(1) 避難所状況把握・報告
- 避難住民の避難状況、安否情報を迅速に把握するために、避難所に避難してきた住民が携行するICタグから情報を読取り、「きく8号」を介して迅速に対策本部に伝達します。対策本部に伝送された情報は、陸域観測技術衛星「だいち」の観測データを基に作成した中央区の衛星地形図上に逐次書き込まれ、避難所の状況把握、情報共有を図ります。
また、対策本部において、点在する避難所状況を一元的に把握、確認するために、各避難所の映像を「きく8号」を介して対策本部に送信します。
【NICT】
(1) 災害通信の実証実験
- NICTが開発した衛星通信用携帯端末(重量約270g)を用いて、「きく8号」を経由した災害時における音声伝送の実証実験を、中央区晴海会場及び江東区木場公園会場の間で実施します。この実験は、災害発生を想定し、携帯性に優れた小型端末を用いて、迅速に被災現場から被災状況及び避難状況等の伝送を行うことを目的としています。
<その他の実証実験や展示等(晴海会場)>
・超高速インターネット衛星「きずな」の通信実験をパネル展示でご紹介
・総務省消防庁消防研究センターとの共同研究で開発した被災情報収集機能付き携帯電話端末の操作体験
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