技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)とは
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移動体通信をもっと便利にする世界最大級の静止衛星
これまで日本は時代のニーズに対応した衛星技術の開発を目的として、ETS-I(きく1号)からETS-VII(きく7号、おりひめ・ひこぼし)までの技術試験衛星(ETSシリーズ)を打ち上げてきました。ETS-VIII(きく8号)はH-IIAロケット11号機により打ち上げられた8番目の技術試験衛星で、携帯電話やモバイル機器など通信需要の増大へ対応するものです。 |
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きく8号は、私たちの暮らしをもっと便利にします
きく8号のミッションは、携帯電話の通信環境の向上だけに限りません。移動体向けの衛星通信デジタルマルチメディア放送システムの技術開発への貢献も期待されます。つまり、コンパクトディスク並みの高品質な音声や画像の伝送、移動体への通信・放送・測位といったサービスの提供、災害時の緊急車両の運行、被災者救援の迅速化、ドライバーへの情報提供まで、私たちの暮らしの身近な場面で重要な役割を担うことを意味しています。また、原子時計を用いて極めて正確な時刻を伝え、この時刻信号を利用してきく8号とGPSを組み合わせた測位実験を行い、カーナビゲーションなどに利用されている衛星測位システムの基盤技術の習得をします。
2006年12月18日打ち上げ
トピックス
一覧「きく8号」運用終了
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2017年1月10日午後3時25分(日本時間)、技術試験衛星VIII型(ETS-VIII)「きく8号」に停波作業を実施し、運用を終了しました。 |
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プレスリリース
一覧-
- 2011年4月6日 15:30 [報告]
- 東日本大震災のJAXAの対応について
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- 2011年3月24日 17:00 [発表]
- 技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)による東北地方太平洋沖地震の災害対策支援における人工衛星回線の接続開始について
技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)の特徴
主要諸元
国際標識番号 | 2006-059A |
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打ち上げ日時 | 2006(平成18)年12月18日 15:32 |
打ち上げロケット | H-IIAロケット11号機 |
打ち上げ場所 | 種子島宇宙センター |
形状 | 本体は約2.4m×2.5m×3.8m (外形19m×17mの大型展開アンテナ2面搭載) |
質量 | 約5.8トン(打ち上げ時) |
軌道 | 静止衛星軌道(東経146度:暫定) |
軌道高度 | 約36,000km |
軌道傾斜角 | 0度 |
軌道周期 | 約24時間 |
姿勢制御方式 | 三軸姿勢制御方式 |