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人工衛星・探査機による貢献 技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)

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2012年10月25日 更新

「きく8号」を用いたGPS津波計からのデータ伝送実験を開始

「きく8号」を用いたGPS津波計からのデータ伝送実験を開始

「きく8号」を用いたGPS津波計からのデータ伝送実験を開始 JAXAは、情報通信研究機構(NICT)、日立造船株式会社、東京大学地震研究所及び高知工業高等専門学校とともに、技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)を使ったGPS津波計からのデータ伝送実験を10月24日から開始しました。

この実験は、高知県室戸岬沖(約40km)の海上ブイに設置しているGPS津波計で観測した波浪情報を「きく8号」で陸上に送るもので、この衛星回線によるデータ伝送が実現すれば、GPS津波計を設置した地域が地震・津波で電力・通信網に甚大な被害が発生した場合でも、沖合での正確な津波観測データを日本国内はもちろんのこと、全世界に送り続けることができると期待されます。

技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)とは

移動体通信をもっと便利にする世界最大級の静止衛星

これまで日本は時代のニーズに対応した衛星技術の開発を目的として、ETS-I(きく1号)からETS-VII(きく7号、おりひめ・ひこぼし)までの技術試験衛星(ETSシリーズ)を打ち上げてきました。ETS-VIII(きく8号)はH-IIAロケット11号機により打ち上げられた8番目の技術試験衛星で、携帯電話やモバイル機器など通信需要の増大へ対応するものです。
衛星全体の重量はおよそ3トン。この衛星は2つの大型展開アンテナおよび2つの太陽電池パドルを持ち、端から端までが40メートルの大きさになります。大型展開アンテナ1枚の面積はテニスコート1面分ほどです。静止衛星としては世界最大級のサイズとなり、この大きさが、現在の携帯電話端末と同程度の大きさの端末でありながら、日本列島全域をカバーする静止衛星と直接通信を可能にし、移動体通信をこれまで以上にスムーズに行えるようにするのです。現在、金属のメッシュ(網)を用いた大型展開アンテナや高出力中継器、衛星搭載交換機の技術開発を行なっています。この展開アンテナの技術は、今後広く大型の宇宙構造物への応用することが可能です。

きく8号は、私たちの暮らしをもっと便利にします

きく8号のミッションは、携帯電話の通信環境の向上だけに限りません。移動体向けの衛星通信デジタルマルチメディア放送システムの技術開発への貢献も期待されます。つまり、コンパクトディスク並みの高品質な音声や画像の伝送、移動体への通信・放送・測位といったサービスの提供、災害時の緊急車両の運行、被災者救援の迅速化、ドライバーへの情報提供まで、私たちの暮らしの身近な場面で重要な役割を担うことを意味しています。また、原子時計を用いて極めて正確な時刻を伝え、この時刻信号を利用してきく8号とGPSを組み合わせた測位実験を行い、カーナビゲーションなどに利用されている衛星測位システムの基盤技術の習得をします。

2006年12月18日打ち上げ

技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)の特徴

主要諸元

国際標識番号 2006-059A
打ち上げ日時 2006(平成18)年12月18日 15:32
打ち上げロケット H-IIAロケット11号機
打ち上げ場所 種子島宇宙センター
形状 本体は約2.4m×2.5m×3.8m
(外形19m×17mの大型展開アンテナ2面搭載)
質量 約5.8トン(打ち上げ時)
軌道 静止衛星軌道(東経146度:暫定)
軌道高度 約36,000km
軌道傾斜角 0度
軌道周期 約24時間
姿勢制御方式 三軸姿勢制御方式

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