プレスリリース

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超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)による
超鏡システム(ハイパーミラー)を使用した遠隔教育(eラーニング授業)実験
の実施について

平成21年1月16日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大阪大学と共同で平成20年2月23日に打上げられた超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)を使用した、初の遠隔教育(eラーニング授業)実験を実施しますのでお知らせいたします。

 本授業は、大阪大学との共同研究プロジェクト「eラーニング実験〜超鏡システム(ハイパーミラー)※を用いた遠隔教育実験」の一環で、独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)、大阪府八尾市教育委員会、大分県宇佐市教育委員会の協力を得て、八尾市立久宝寺小学校及び宇佐市立高家(たけい)小学校間で行うもので、「きずな」を使用し、ハイビジョンによる超鏡システムを用いることで、それぞれ両校から参加する児童があたかも同じ場所にいるような合成映像で授業を行うものです。

1.日  時:
平成21年 1月21日(水)〜1月23日(金)
それぞれの時間につきましては、以下4.授業内容をご参照ください。

2.場  所:
大阪府 八尾市立 久宝寺小学校
大分県 宇佐市立 高家(たけい)小学校

3.実験内容
  • (1)超鏡システムを用いた「きずな」の有効性の検証
    「きずな」の利点である任意の場所から可搬型地球局を用いて、ハイビジョン映像などの大容量、高速データ通信の有効性を検証する。
  • (2)超鏡システムによる教育効果の検証
    「きずな」を使用したハイビジョン超鏡システムが、研究・教育用としての要件をどの程度満たすかについて評価を行う。また、双方向リアルタイムデータによる遠隔教育環境を構築することにより、教育的な効果について評価する。
4.授業内容
1月21日(水)『学校と地域の交流学習』
  9:15 - 9:40 両校、実践関係者挨拶
  9:40 -11:25 両校児童による学校、地域の紹介

1月22日(木)『宇宙についての合同学習』
  9:40 -11:15 「宇宙ステーションとそこでの生活」「宇宙ロケット」「宇宙科学」についてのJAXA職員による合同授業

1月23日(金)『地域の文化的活動の交流学習』
  9:40 -11:40 「ふとん太鼓(八尾市)」「子ども神楽(宇佐市)」の紹介と実演

  * いずれも予定

5.授業の取材について(取材申し込み及び問い合わせ先)
八尾市教育委員会 教育サポートセンター
 TEL:072-924-3892 (9時〜17時)

宇佐市立高家(たけい)小学校(担当:横尾)
 TEL:0978-32-0304




【通信実験イメージ図】


※ 超鏡システム(ハイパーミラー)
電子的に作られた、対話のための新しい(鏡のような)世界のことで、通常の対話と異なり、自分の姿を含めた対話者全員が、同じ場所にいるような合成映像を使って対話できるシステムのことです。


【ハイパーミラーイメージ図】
http://staff.aist.go.jp/morikawa.osamu/