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準天頂衛星初号機「みちびき」のクリティカル運用期間の終了について

平成22年9月19日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成22年9月19日19時31分(日本時間)に、準天頂衛星初号機「みちびき」が「定常制御モード」へ移行したことを確認しました。
 すでに「みちびき」はドリフト軌道に投入されていることから、クリティカル運用期間を終了致します。
 現在、衛星の状態は正常です。

 今後、準天頂軌道への軌道制御を約1週間かけて行うと共に、技術実証実施機関等(*1)と協力して搭載機器等の初期機能確認を約3ヵ月間行う予定です。

 今回の準天頂衛星初号機「みちびき」の打上げ及び追跡管制にご協力、ご支援頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。

(補足)

・定常制御モード 「みちびき」の測位アンテナを地球方向に指向させ飛行する姿勢制御モード
・ドリフト軌道 準天頂軌道に投入される一歩手前の軌道、軌道高度や傾斜角(赤道面との角度)は準天頂軌道と同等であるが8の字中心経度が日本上空でない。ドリフト軌道投入後、数日かけて8の字の中心位置を日本上空に移動させる調整を行い、最終的な「準天頂軌道」に投入する。
・準天頂軌道 静止軌道と同じ軌道周期(23時間56分)を持ちつつ、日本の緯度に相当する軌道傾斜角と、日本上空での高度を高めた楕円形状により、8の字の地上軌道を描きつつ、衛星が日本上空に長時間留まることができる様にした軌道。

*1 機関名:国土地理院(GSI)、産業技術総合研究所(AIST)、情報通信研究機構(NICT)、電子航法研究所(ENRI)、衛星測位利用推進センター(SPAC)

※準天頂衛星の軌道について解説した動画URL
http://www.satnavi.jaxa.jp/project/qzss/movie/index.html