プレスリリース

このプレスリリースは宇宙開発事業団(NASDA)が発行しました

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高速飛行実証フェーズII 第1回飛行実験の実施結果について

平成15年7月1日

宇宙開発事業団

 独立行政法人航空宇宙技術研究所と宇宙開発事業団は、フランス国立宇宙センター(CNES)と共同で、平成15年7月1日6時3分(日本時間:7月1日13時3分)にスウェーデン王国エスレンジ実験場において、高速飛行実証フェーズII第1回飛行実験を実施し、飛行は概ね正常でしたが、機体の回収装置が正常に作動せず、機体の一部が破損しました。飛行実験結果概要は次の通りです。

  1. 気球の上昇、実証機の分離、実証機の飛行は正常に行われ、飛行経路は、ほぼ想定通りであり、目標としたマッハ数0.8の飛行を行い、目的としていた飛行データを取得した。
  2. 機体は、予定した回収点中心から約4km離れた場所にあった。
  3. 飛行試験後の機体状況を確認したところ、データ取得後に機体を回収するための装置が正常に作動しておらず、機体が一部破損していることが確認された。

現在、機体の状況について、着地点において詳細に調査をしております。