若田宇宙飛行士を乗せたNASAのスペースシャトルが3月16日に打上げに成功し、3月18日に日本人初の長期滞在がスタートし、早速国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」で生命科学の実験を開始しました。若田宇宙飛行士は約3ヵ月の滞在を予定しています。
国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者2名を2月25日に決定しました。多くの新聞、テレビ等に取り上げていただきました。宇宙飛行士候補者の2名は、4月1日からJAXA職員になり約2年間の訓練を経て合格すれば宇宙飛行士になります。
3月10日から12日に宇宙機関10機関で宇宙探査を議論する国際会合(ISECG)を横浜で開催しました。昨日の宇宙開発委員会にも報告しましたが、月探査のための3つのシナリオをまとめ、今後1年間かけて検討します。来年には一定の方向づけを行う予定です。どのシナリオに落ち着くかは定かではないですが、これから各国で議論を行うことになると思います。
3月16日にCAMUI型ハイブリットロケットを使ったエジェクタ飛行実験を大樹町で行いました。(北海道大学との共同研究)
2月から3月にかけて「きずな」を利用したeラーニング実験(遠隔教育)をアジアの各国と行いました。
小惑星探査機「はやぶさ」が、科学観測を行った小惑星「イトカワ」の表面の地形名称が国際天文学連合(IAU)で正式に承認され、14か所のクレーターと地域の名称が承認されました。日本名のみならず海外の名前もつけられました。
2月24日に超高速インターネット衛星「きずな」国際シンポジウム、3月5日にJAXA産学官連携シンポジウム、3月12日に国際宇宙ステーション「きぼう」利用フォーラムが開催されました。また、3月7日には宇宙と人間 東京シンポジウムを開催しました。人文科学系のシンポジウムに出席しての印象は、宇宙活動についてようやく国民への認知度が高まってきたなと思いました。シンポジウムへの出席者も増えてきたという印象です。我々としては今後も積極的にシンポジウム等を行い、国民の皆さんのご理解を高めていきたいと考えています。
・親子航空教室(3月22日@調布航空宇宙センター)
・室蘭工業大学との協力協定(3月26日)
・H-IIBロケット第1段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)の実施(3月27日@種子島宇宙センター)