理事長挨拶・定例会見

平成21年4月
理事長定例記者会見 立川理事長の定例記者会見のトピックスをお伝えします。
日時:2009年4月9日(木) 13:30〜14:18
場所:東京事務所プレゼンテーションルーム
司会:広報部長 舘 和夫

トピックス
・若田宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在関係について
・H-IIBロケット第一段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)の実施について
・連携協力協定等の締結について
・その他
・今後の予定について

若田宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在関係について

若田宇宙飛行士はおかげさまで順調に生活しているようです。この調子で6月下旬まで滞在し、十分な成果を残して頂きたいと思っています。広報活動の一環としてアメリカのオバマ大統領との交信を行いましたが、日本の首相との交信がまだ実現できていません。早く実現できるよう働きかけていきたいと思います。地上との交信では、九州大学とも行いました。
今後は、科学実験を準備していますし、若田さん自身が被験者となった臨床実験も始まったところで成果を期待しています。


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H-IIBロケット第一段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)の実施について

種子島宇宙センターで4月2日にCFT試験を行いました。今回は10秒間の燃焼でしたが、燃焼試験としては良好な成果を収めたと聞いています。残念ながら地上設備に問題がありましたが、これは、我々にとってはよい経験であり、本番では確実に出来るだろうと考えています。今後は第2回目のCFT試験として150秒燃焼させる予定です。その後、打ち上げ当日等のリハーサルを行い、今年度の打ち上げに備えたいと思います。


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連携協力協定等の締結について

3月26日に宇宙輸送ミッション本部と室蘭工業大学との連携協力協定を締結しました。また、和歌山県とは、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)を用いた防災利用実証実験における協定を締結しました。


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その他

磁気圏観測衛星「あけぼの」(EXOS-D)が20周年を迎えました。その成果をまとめ、3月25日に宇宙開発委員会に報告しました。人工衛星の耐久性の実証という点も含め、今後もいろいろな成果が期待されています。
組織改正についてですが、産学官連携部という部署を4月1日から産業連携を強化するため「産業連携センター」に改組し、趣旨を明確にしました。「大学」との連携は大学等連携推進室が担当し、宇宙基本法の精神を活かし、「産業界」との連携を新たな組織で強化しようと思っています。
平成21年度の宇宙オープンラボの選定を行いましたが、残念ながら新規のプロジェクト採用は1件しかありませんでした。そのプロジェクトは、宇宙航空用に研究している複合材料を使い、優れたリュージュ競技用のソリを作ろうというプロジェクトです。このプロジェクトから生まれたソリでオリンピックの金メダルが狙えればと願っています。宇宙航空開発技術が、国民の皆さんの身近なものとして浸透させていきたいと思っています。
3月22日には調布航空宇宙センターで親子航空教室を開催しましたが、航空関係についても引き続き国民の理解を求めていきたいと思います。


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今後の予定について

・国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在中の若田宇宙飛行士との交信イベント(4月24日@さいたま市青少年宇宙科学館)
・ISS長期滞在中の若田宇宙飛行士との交信イベント(4月29日@沖縄)
・筑波宇宙センター施設公開(4月18日)
・調布航空宇宙センター施設公開(4月19日)
・角田宇宙センター施設公開(4月19日)
・第28回宇宙科学講演と映画の会(4月11日@明治安田生命新宿ビル)
・国際宇宙ステーション利用の成果 国際シンポジウム(4月26日@東京国際フォーラム)