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子どもの頃、天文クラブに入っていたんです。星は大好きでしたね。流れ星を見たかったし、天文館やプラネタリウムにもよく行きました。小さい頃から星にすごく興味があって、あの頃は天気のことよりも星の方が好きでした。
天気って、科学というよりもテクノロジーに近いと思うんです。科学のように法則どおりになることばかりではない、不完全なものだからこそおもしろかったりするんです。天文も、新しい発見があるとすぐに前の説が覆ったりするから、おもしろさがあるんですよね。
夢としては、宇宙旅行をして、地球を外から見てみたいですね。人生観が変わるというじゃないですか。気象衛星の画像で地上を見ただけでも、いろんなものがすごく小さく見えて、「本当にこんなに小さなところに住んでいるのか」「こんなところで戦争しているのか」と感じられるんですから、本当に人生観が変わってしまうのかもしれませんよね。 |
20年前の画像でも、雲や地上に積もった雪、航跡や森林火災の煙まで鮮明に写って、「3万6000kmの彼方から、こうやって見えるのか」と驚きますよね。そんなふうに、もっと一般の人たちが驚くようなものをもっと見せて欲しいと思います。20年前の画像がそれだけ素晴らしいのだから、今はもっといいものが手に入るはずだと思うんです。僕はそういう画像で解説をしたいし、研究者だけじゃなくて、一般の人々に届けたいと強く思います。研究者は、デジタルのデータで満足かもしれませんが、僕としては、一般の人に楽しいものをもっと見て欲しいんです。さらに言うと、宇宙から見た雷とか、驚きの映像をどんどん出してもらいたい。普通の人がとっつきやすくて、好奇心を満たすものがもっと欲しいですね。 |
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「ひまわり」紙焼き画像(関東平野に雪)
関東平野が白く写っていて、雪が積もっているのがわかる。富士山の雪や、朝鮮半島のペクト山も判別できる。 |
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天気図
かつてテレビの天気予報に使われていたのは紙焼の画像で、その上に天気図を書いて解説していた。雲の形、地上の雪、航跡、黄砂、流氷、火山灰などが分かるほど鮮明な画質だった。 |
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