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スケールドコンポジット社のミッション管制センター
						(2004年6月21日) 写真
スケールドコンポジット社のミッション管制センター(2004年6月21日)
2004年6月21日、民間初の有人宇宙飛行を成功させ、記者会見するバート・ルータン(左)とポール・アレン(右) 写真
2004年6月21日、民間初の有人宇宙飛行を成功させ、記者会見するバート・ルータン(左)とポール・アレン(右)
—— 宇宙開発は国家的プロジェクトしか成功しないという常識が、今回の成功で覆されましたね。

今回のプロジェクトに、政府は一切関係していません。実際、政府は一般のニュースが伝わるまで、私たちのプロジェクトを知らなかったわけですからね。
このプロジェクトは、政府の技術的なモニタリングの下で規制されながらやっていたら、成しえなかったと思います。



—— 宇宙産業における政府と民間の役割の違いについてはどのようにお考えですか?

これからの数十年間で、政府が民間宇宙旅行に大きな役割を果たすとは思いません。
政府は、大気圏外に飛び出したいという民間人の希望を無視し続けてきましたし、政府のシステムは、非常に高価なものになりがちです。必ずしも安全性が高いわけではないのに、非常に高額なものになってしまいますから、アメリカに官営の航空会社がないのと同様、商業有人宇宙飛行において、政府がその一端を担うということはありえないでしょう。高額な上に、危険なシステムを使って宇宙飛行士を飛ばすのでは、つじつまが合いません。
航空会社は、政府のものではなく商業的な企業体として産声を上げましたが、ここで厄介なのは、有人宇宙飛行がこの43年間、すべて政府のプログラムとして行われてきたということです。しかし、いったん状況が変わり民間主導となれば、政府が有人宇宙飛行をすることはないと思います。


—— JAXAのような政府機関は、民間資本の宇宙開発を支援するために何をすべきなのでしょうか。

政府にできることは、余計な口出しをせず、邪魔にならないことでしょう。


商業用の場合、その乗り心地は遊園地のアトラクション程度になる見込み。最も重力がかかるのは再突入の時で、徐々に加圧され5Gちょっとが10秒ほど続く。パイロットと乗客が通常の健康状態なら、耐えられないことはない。 宇宙空間に到達したスペースシップワンからの眺め


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