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スペースシップワン 写真
スペースシップワンの成功は、民間による航空宇宙開発として、ライト兄弟の初飛行、リンドバーグの大西洋無着陸横断の偉業に匹敵する
スペースシップワンのスタッフ 写真
スペースシップワンのスタッフ
—— スケールドコンポジット社は、これからどんなことを達成されていかれるのでしょうか?

これまで大気圏を出た人のうちの4%が、事故で命を失う結果となってしまっています。
有人商業宇宙飛行を実現するためには、少なくともこれまでの100倍の安全性が必要で、私たちは、それだけ安全に運行できるということを示さなければなりません。
これは、初期の航空会社と同程度の安全で運行するということになります。1927〜30年頃に当たるこの時代、すでにかなりの数の定期便が運行されていましたが、商業宇宙飛行を行うには、その程度か、もしくはそれ以上の安全が必要なのです。



—— 日本の民間宇宙開発に、成功のためのアドバイスをいただけませんか?

私がアドバイスする立場にあるとは思いません。まだ、有料の搭乗券を持った乗客を乗せて商業宇宙飛行を成功させたわけではありませんからね。
まずは、実際に成功を収めること。他人にアドバイスするのは、自分が成功してからというのが筋でしょう。


—— 宇宙開発で一番刺激的なことはなんでしょうか?

わが社のような、政府に干渉されない小さな企業が、民間の研究プロジェクトとして初の有人宇宙飛行を成功させたというのが、個人的にも、企業としても、これまでで最も刺激的なことですね。
将来的には、これから40年から45年のうち、私が生きている間に、一般の人が手ごろな値段で月旅行ができるようになれば、こんなに胸躍ることはないと思っています。
ごく少数のNASAの宇宙飛行士だけではなくて、一般市民でもできるようになって欲しい。わたしが死ぬまでに安価の月旅行が実現してほしいと思っています。
スペースシップワンの開発に、風洞試験はまったく使われておらず、数値流体力学だけで設計の改良と性能予測を行った モハベ空港に向かって滑空するスペースシップワン


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