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  A.私はかつて九州のロケット射場を訪れたことがありますし、それより昔には朝鮮戦争にも従軍していました。日本の技術者と彼らの専門知識には以前から感銘を受けてきました。国際宇宙ステーションの日本実験棟は、その結実ではないかと思います。整然たる秩序と確たる計画があり、積極性もみられます。宇宙開発に対する日本の積極性はHOPE宇宙機や、ロケット開発でも証明されています。また、多様なロケット打上げ設備を見れば、日本政府と日本の人々の宇宙探査へのとても真剣な取り組みがよく分かります。 (日本に限らず)より信頼性が高く費用対効果も大きいロケットを作ろうと挑戦しているすべての方たちに、私は大きな期待をしています。信頼性を高めるのは、ロケットの構成要素を再利用すること、つまり海に捨ててしまうのではなく、滑走路に戻し、エンジンやコンポーネントを検査し、どこが傷んでいるかを調べていくことに依存するであろうと思っています。そうする(再使用と検査を繰り返す)ことで、宇宙機の信頼性が高まり、もっともっと安全に宇宙の旅をすることができるようになるでしょう。再使用ロケットへの投資は、信頼性と安全の向上という見返りを与えてくれるものだと思います。 
			[ インタビュー収録:2003.10.15 ]
			  「月着陸船の実物大模型」は今回の展示で最も多くの人の興味を集めている人気の展示物だ(人類が創る宇宙史展:会期は11月末まで)。感慨深げにこれを眺める観客はみな、「こんな大きなものが、34年も前に、月にまで……」とつぶやき、月着陸が行われた当時のことを思い返していたに違いない。 人類が月に到達したとき、あなたは何をしていたろうか。あるいは生まれていなかったか……。そのとき月にいた人は、未来の宇宙活動への期待をこう語った。徐々にではあるが、それは現実になりつつある。 
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