宇宙開発事業団
本日開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。
欧州宇宙機関(ESA)の先端型データ中継技術衛星(ARTEMIS:アルテミス)をH-IIA試験機1号機により打ち上げ、また、宇宙開発事業団(NASDA)の民生部品・コンポーネント実証衛星(MDS-1)をH-IIA試験機2号機により打ち上げることとしたい。
(1) | 平成8年12月、NASDA及びESAは、H-IIAによるARTEMISの打上げ(試験機1号機を想定)、NASDA衛星(OICETS、ADEOS-II等)へのARTEMISの光通信実験及びデータ中継機能の提供に係る協力に合意した。 |
(2) | 昨年12月15日、H-II8号機の失敗を受けて宇宙開発計画の再見直し要望が宇宙開発委員会で了承されたが、ARTEMISの打上げ号機についてはESAの決定を待つとして、同要望では、H-IIA試験機1号機及び同2号機のペイロードを以下のとおりとした。 |
(3) | NASDAは、ESAと適宜会合を持ち、H-II8号機失敗の原因究明及びH-IIA開発の状況を説明してきたところであるが、この度、H-II8号機失敗の原因究明、宇宙開発委員会特別会合、H-IIA開発計画の設定等の活動・作業結果を踏まえ、ESAはH-IIAの確実な開発に向けての現状を理解した。 |
(4) | ESAは、ARTEMISを早期に(試験機2号機よりも同1号機で)打ち上げることを希望している。NASDAとESAは、本協力の重要性を再確認してARTEMISをH-IIA試験機1号機で打ち上げることに合意した。 |
H-IIAの打上げペイロードを以下のとおりとしたい。