小型実証衛星1型「SDS-1」

運用終了

プロジェクト概要


プリント

宇宙機システムの信頼性向上のための小型衛星による事前実証

実用人工衛星の信頼性を向上させる目的で、JAXAでは機器・部品からシステム技術に至るまで、新規技術を事前に宇宙で実証して技術成熟度を向上させることを狙いとして小型実証衛星(SDS:Small Demonstration Satellite)プログラムを進めています。小型実証衛星は大型衛星に比べて低コストかつ短い期間で開発できるため、様々な技術の軌道上実証・実験をタイムリーに進めることができます。
SDSプログラムでは、システムの設計解析からインテグレーション、さらに、各種試験までをJAXAの研究者が中心となってインハウスで行っており、システムエンジニアリングなど各種専門能力を短期間で経験できるために、若手技術者育成にも寄与しています。
その第1号機である小型実証衛星1型(SDS-1)を、2009年1月23日にH-IIAロケット15号機で打ち上げました。このSDS-1を先駆けとして、100kg級の小型実証衛星をシリーズ化する計画です。


主要諸元

国際標識番号 2009-002F
打ち上げ日時 2009(平成21)年1月23日 12:54
打ち上げロケット H-IIAロケット15号機
打ち上げ場所 種子島宇宙センター
形状 70cm×70cm×60cm
質量 約100kg
軌道 太陽同期軌道
軌道高度 約660km
軌道傾斜角 約98度