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2005年2月26日18:25 運輸多目的衛星新1号(MTSAT-1R)/H-IIAロケット7号機の打ち上げに成功しました。 記者会見報告
写真1
打ち上げの時を待つH-IIAロケット7号機
写真2
第1段エンジン点火
写真3
リフトオフ
写真4
夜空に打ち上がったH-IIAロケット7号機
特別編集 種子島レポート 打ち上げの映像はこちら
悪天候のため当初予定の2月24日から2日遅れとなっていた、国土交通省/気象庁の衛星MTSAT-1R(運輸多目的衛星新1号)を搭載したH-IIAロケットの打ち上げが、26日に実施されました。ロケットは種子島宇宙センターから18時25分にリフトオフ、40分02秒後に衛星分離が確認されました。打ち上げは成功でした。
ここでは、衛星分離後の26日午後8時から、種子島宇宙センターとJAXA東京事務所テレビ会議回線で結んで行われた記者会見の模様(登壇者のコメント)をご紹介していきます。
(JAXAウェブサイト編集部)
立川理事長 写真本日、運輸多目的衛星新1号(MTSAT-1R)の打ち上げが終了いたしました。国民の皆様をはじめ、多くの方々がご期待を寄せてくださる中、無事成功することができて何よりと思っております。
打ち上げにあたりましては、政府機関、特に文部科学省、国土交通省、宇宙開発委員会の方々からご指導をいただき、また、漁業関係者の皆様のおかげで今回の打ち上げ期間の設定ができました。そして、実行部隊としてJAXAのほか、ロケットの製造・実施を担当していただいた三菱重工をはじめとする関係機関、関係企業、および今回の打ち上げを担ってくださったロケットシステムの皆様方などの一致協力した成果の賜物がこのたびの成功であると考えております。心よりお礼申し上げます。

前回の打ち上げ失敗後、事故解析と総点検に1年3カ月もの時間をかけて、私どもとしましては、万全を期して今回の打ち上げに臨みました。当初の打ち上げ予定日は延期になり、今日も打ち上げ予定時刻の1時間前になって若干の問題で発射時刻が遅れましたが、私はトラブルの実態がわかっておりましたので、さして心配することもありませんでした。これも、職員一同の一丸となった努力が実を結んだものと思います。これからもこの力を発揮していきたいと考えているところです。

これでH-IIAロケットは、7回の打ち上げを行って失敗が1回ということになりました。現在の成功率は85.7%ですが、20回の打ち上げで失敗が1回であれば、成功率は95%です。今後、打ち上げの回数が増えれば、信頼性もさらに高まり、コストダウンも図ることができます。そうなればH-IIAロケットは、国際競争力のある、強固なロケットとして成長することでしょう。今日をそのための第一歩として、これまで以上に身を引き締めて取り組んでいく所存です。皆様の一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長 立川敬二

記者会見レポート
Report 1−中山文部科学大臣/安富国土交通審議官 ほか
Report 2−RSC津田社長 ほか
Report 3−JAXA河内山H-IIAロケットプロジェクトマネージャー ほか

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