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JAXAのX線天文観測「世界をリードする日本のX線天文観測 ―――激動する宇宙のシグナルをとらえて謎を解く」

はくちょう 1979.2.21 ぎんが 1987.2.5 SUZAKU すざく  2005.7.4
てんま 1983.2.20 あすか 1993.2.20 SUZAKU すざく  2005.7.10

目次
1.X線天文学とは
2.世界をリードする日本のX線天文学
3.ASTRO-EII--2005年夏、宇宙へ
夏の夜空に流れる天の川に隔てられた織姫と彦星のつかの間の逢瀬、1年にひと夜限りのランデブー。7月7日は、日本のあちこちで「七夕」を楽しむ姿が見られます。おりしも、その3日後、一つの人工衛星が天上に向かって打ち上げられました。その名は『ASTRO-EII』。日本が世界に誇るX線天文衛星の最新鋭機です。予定の軌道に入り、打ち上げに成功した『ASTRO-EII』は、『すざく』として生まれ変わりました。
									私たちが日頃、肉眼や望遠鏡を通して眺める星や星座の数々……。その空をX線望遠鏡で覗いてみれば、同じ宇宙とは思えない、まったく新しい世界が広がってくるのです。まだ見ぬ宇宙の謎を明らかにするために、世界では数々のX線衛星が打ち上げられました。日本も20年以上にわたり、「はくちょう」「てんま」「ぎんが」「あすか」と、小さいながらも優れた“目”を持つ衛星を継続的に送り出しています。そして、いまや世界の天文観測をリードするまでに至っているのです。この『すざく』は、アメリカの「Chandra」、ヨーロッパの「XMM-Newton」と並ぶ“3大X線天文衛星”の一つとして、大きな期待が集められています。
									今宵、夏の星座を仰ぎ見ながら、X線天文衛星の世界にも思いを馳せてみませんか?