理事長挨拶・定例会見

平成19年9月
平成19年5月 理事長定例記者会見 立川理事長の定例記者会見のトピックスをお伝えします。
日 時:2007年9月6日(木) 13:30〜14:15
場 所:東京事務所プレゼンテーションルーム

トピックス
・平成18年度決算について
・独立行政法人の評価
・平成20年度概算要求
・輸送系組織の再編及び新規プロジェクトについて
・インド宇宙研究機関(ISRO)との協定
・東北大学との協定
・大気球実験場について
・「かぐや」愛称募集の当選者発表
・防災利用実証実験の自治体との協定について
・国際宇宙会議(IAC)開催について

平成18年度決算について

平成18年度の決算処理業務が8月末日に終わりました。特徴としましては、平成17年度決算時にくらべ、次年度への繰越額がだいぶ削減ができた点だと思います。支払い関係について、JAXAの特徴として年度末集中型となっており、繰越額削減のため、支払いの年度平準化について色々と議論しましたが、平準化が必ずしも事務効率的にも有効ではないという結論が出まして、年度末の集中も止むを得ないと思っております。


関連リンク

独立行政法人の評価

8月30日に平成18年度の業績評価が独立行政法人の評価委員会で決りました。JAXAの評価対象は84件でS評価6件、A評価75件、B評価2件、C評価1件という評価が出されました。平成18年度はそれぞれ事業計画に沿って着実に事業が実行できたため良い評価を期待をしていたのですが、予想以上に評価は厳しいものとなりました。C評価はルナーAです。JAXAとしては評価を真摯に受けとめ改善に努めたいと思っております。


平成20年度概算要求

平成20年度の予算概算要求が8月31日にまとめられました。JAXAとしては2353億円を要求、平成19年度予算より28%の増額となります。昨年度は2280億円の要求に対し、予算額が1838億円でした。これから本予算獲得に向けて誠実に説明を行いたいと思っております。新規事業の要求としては、だいちの後継機となる災害監視衛星の開発関係の予算及び次期固体ロケット等の予算要求を行いました。


輸送系組織の再編及び新規プロジェクトについて

輸送系の民間移管に伴い、輸送系を今後どうしていくかを検討し、8月1日付けで輸送系組織の見直しをしました。大きくわけてシステム技術、推進系技術及び要素技術の3グループとしました。システムについては、H-IIA以降の将来的な輸送系をどのようにするのか、戦略的にシステムデザインを検討することが重要だと思っております。推進系では、LNGエンジン等の研究開発を現在行っています。要素技術に関しては、特にロケットのアビオニクス関係の技術の見直しを進めていくとともに、部品技術、材料・構造系の研究を進めて行きたいと思っております。また、、GPM/DPRプロジェクトと次期固体ロケットプロジェクトが、8月29日に行われた宇宙開発委員会での宇宙開発の重要な研究開発の評価において、開発を推進していくことが妥当と認められました。


関連リンク

インド宇宙研究機関(ISRO)との協定

7月13日にインド宇宙研究機関(ISRO)と協定を結びました。具体的にはエックス線天文の分野です。


関連リンク

東北大学との協定

東北大学と8月3日に連携協力協定を締結しました。JAXAが国立大学法人と全組織的にこのような連携協力協定を締結するのは初めてです。引き続き色々な大学と協力協定を結びたいと思っております。


関連リンク

大気球実験場について

大気球実験場につきましては、9月29日をもちまして三陸大気球実験場を閉鎖いたします。新しい実験場所は北海道の大樹町です。


関連リンク

「かぐや」愛称募集の当選者発表

9月13日の打上げが迫って来ました「かぐや」ですが、愛称募集を行った際に、ご応募くださった方の中から抽選で1名の方にペアで種子島の打上げ見学をお約束しておりました。今回、当選者が決りました。東京都にお住まいの志村夏海さんです。
また、今まで「かぐや」(SELENE)応援キャンペーンを行ってきましたが、これまでに58社の参加が決定されました。すでに実施していただいているところもあり、一番多いのがホームページで「かぐや」を応援してくださることで、その他にも商品に掲載して応援してくださっております。このキャンペーンは、「かぐや」打上げ後も引き続き行います。


関連リンク

防災利用実証実験の自治体との協定について

地方自治体(岐阜県、高知県四万十市、新潟県見附市及び三条市)と、「だいち」等を使って、防災の利用実証実験を行います。特に岐阜県とは来週に協力協定の締結を行う予定です。


関連リンク

国際宇宙会議(IAC)開催について

9月24日から28日まで、インドのハイデラバードでIACが開催されます。毎年主要な宇宙機関の長が集まり、私も出席します。具体的にはIACでのパネルディスカッションを行いますが、同時に各宇宙機関とのバイ会談も行います。