理事長挨拶・定例会見

平成20年5月
平成20年5月 理事長定例記者会見 立川理事長の定例記者会見のトピックスをお伝えします。
日 時:2008年5月15日(木) 13:30〜14:20
場 所:東京事務所プレゼンテーションルーム

トピックス
・「かぐや」「きずな」について
・STS-123関係について
・STS-124関係について
・ISS長期滞在関係について
・その他
・今後の予定

「かぐや」「きずな」について

月周回衛星「かぐや」のハイビジョンカメラ関連では、4月6日に「満地球の出」の動画撮影に成功しました。また、4月16日に「かぐや」の観測データを用いて、月の重力場異常に関する新しい知見が得られたことを発表しました。
超高速インターネット衛星「きずな」については、初期機能確認作業に入り、5月12日に、世界最高速度となる毎秒1.2ギガビット(1.2Gbps)の衛星データ通信の実験に成功しました。


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STS-123関係について

3月に飛行したSTS-123(国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟第1便打ち上げ)についてですが、土井宇宙飛行士や他のSTS-123ミッションクルーも来日し、日本各地でミッション報告会が5月10日から18日まで行われています。また、「きぼう」が設置されてから筑波のきぼう運用管制室が稼動したわけですが、フライトディレクタの松浦さんをはじめとする管制チームがオペレーションを行った結果、4月30日に早速NASAから感謝の意を示す表彰をしていただきました。日本における地上からの運用管制ミッションもしっかりやっている証です。


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STS-124関係について

次はSTS-124(「きぼう」日本実験棟第2便打ち上げ、日本時間6月1日に米国スペースシャトルにより打ち上げ予定)ですが、5月1日には星出宇宙飛行士のミッション打ち上げ前ブリーフィング及び打ち上げ前記者会見も行われました。


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ISS長期滞在関係について

ISS(国際宇宙ステーション) 第20期の長期滞在搭乗員に野口宇宙飛行士が決まりました。昨日(5月14日)に、記者会見を行いました。バックアップは古川宇宙飛行士で、これから訓練を開始するところです。


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他機関との連携について

4月18日には、3機関(物質・材料研究機構、産業技術総合研究所、宇宙航空研究開発機構)が先端的安全・安心技術に係る研究協力協定に調印しました。(材料や構造物等の非破壊信頼性評価に関する研究協力)
また、4月21日には、宇宙を舞台とする文化の創造を含めて、京都大学との連携協定に調印しました。
5月9日には、NASAとの間で超音速機のソニックブームに関する航空分野の共同研究の協定の締結を行いました。
4月18日には、世界銀行と陸域観測技術衛星「だいち」のデータ利用について覚書を調印しました。(ラテンアメリカ・カリブ海地域における気候変動への対策強化に貢献)


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その他

4月23日にはH-IIAロケットに相乗りする小型副衛星の通年公募を開始いたしました。また、今年度には、GOSAT(温室効果ガス観測技術衛星)相乗りする小型副衛星(既に選定済み)の打ち上げが予定されています。
4月24日には、第3回子ども衛星アイデアコンテストの作品募集を開始いたしました。今年も多数の参加があると良いと思います。
4月30日には、JAXA宇宙ブランド「JAXA COSMODE PROJECT」のロゴを発表いたしました。今のところ、3社からロゴ使用申込みをいただいているところです。宇宙ブランドが国内外で幅広く興味を持っていただいて、浸透すれば良いと思っております。


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今後の予定

6月1日には、米国スペースシャトルSTS-124で「きぼう」第2便の打ち上げが米国で予定されております。私も現地に行って宇宙飛行士を元気づけるつもりです。
大気球の実験を行う時期が来ました。大気球は昨年岩手県大船渡市から北海道大樹町多目的航空公園に移転しましたが、第1回目の実験が5月15日から6月14日まで予定されています。今年は2回ほど実験を行います。これに関連して、5月26日に、大樹町との連携協定を締結します。また、講演も行われる予定で、宇宙科学に対する認識を高めることになれば良いと思います。
5月20日には、技術試験衛星VIII型「きく8号」を利用した鹿児島県総合防災訓練における通信実験(衛星通信実験用携帯端末による情報伝達実験)が実施される予定です。
6月1日からは、浜松で第26回宇宙技術及び科学の国際シンポジウム(第26回ISTS)が開催されます。


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