1.国際宇宙ステーション(ISS)関係
2.ロケット関係
3.衛星関係
4.宇宙科学関係
5.受賞関係
6.シンポジウム及びタウンミーティング
7.今後の予定
(1)JAXA利用実験関係「きぼう」日本実験棟での高品質タンパク質結晶生成実験の第4回目が終了し、9月16日に帰還したソユーズ宇宙船によって回収されました。また、マランゴニ対流実験の第4シーズンでは、流体にあらかじめ入れておいた粒子が対流によって集合する現象(Particle Accumulation Structures:PAS)をはじめて観測しました。
(2)システム運用、関連宇宙飛行士等
9月23日、情報収集衛星光学4号機を搭載したH-IIAロケット19号機を打ち上げ、ロケットが正常に飛行し搭載衛星を分離した事を確認しました。
(1)第一期水循環変動観測衛星(GCOM-W1)の愛称を募集した結果、愛称は「しずく」に決定しました。過去最多となる約21,000人の方に応募いただき、そのなかで「しずく」を提案された方は約1400名でした。
(2)米国地球観測衛星(Aqua)に搭載した改良型高性能マイクロ波放射計「AMSR-E」は、設計寿命3年のところ9年を超えて運用してきましたが、10月4日に機能が停止したことを確認しました。今後、状況の分析を継続するとともに、機能が回復出来ないか検討を進めてまいります。
(1)9月14日、JAXA大樹航空宇宙実験場(北海道大樹町)で、2011年度第2次気球実験における第2号機の放球が行われました。今回、大気球の放球に初めて立ち会いましたが、観客の多いロケットの打上げとは異なる大変静かな雰囲気が印象的でした。本実験をもって、今年度の気球実験を終了いたします。
(2)金星探査機「あかつき」は、9月7日と11日の2回、軌道上で軌道制御用エンジン(OME)の噴射テスト行い、エンジンの状態を確認しました。残念ながら2回とも充分な推力が出ておらず、取得したデータからはエンジンが大きく破損している可能性が高まりました。このため、OMEの使用をあきらめ、今後は姿勢制御用のエンジン(RCS)を使って、金星軌道再投入を目指します。
10月3日、JAXA(大学等連携推進室)と神戸大学(大学院国際文化学研究科)との間で、人文・社会科学分野に関する協力協定が締結されました。
(1)「きぼう」のマニュピュレータ実験及び、技術試験衛星VII型(ETS-VII)(きく7号)に用いられているロボットアームの宇宙空間における運用実験が、アメリカ航空宇宙学会(American Institute of Aeronautics and Astronautics: AIAA)による 「AIAA Space Automation and Robotics Award 2011」を受賞しました。また、はやぶさプロジェクトチームもAIAAから「2011 AIAA Space Operations and Support Award」を受賞しています。(ともに9月28日)
(2)はやぶさプロジェクトチームが、国際宇宙航行アカデミー(International Academy of Astronautics:IAA)による「2011年チーム栄誉賞(Laurels for Team Achievement Award)」を受賞しました。(10月2日)
国民の皆さまからのご理解とご支援を得るため、各地でシンポジウムや施設公開等を開催しました。
(1)9月8日に、日本科学未来館みらいCANインホール(東京都江東区)で航空プログラムシンポジウム〜社会に役立つJAXAの航空技術研究開発〜を開催し、約350人の方に参加いただきました。
(2)9月11日、山梨県立科学館スペースシアター(山梨県甲府市)で第65回JAXAタウンミーティング in 甲府を開催し、約170人の方に参加いただきました。
(3)9月21日に、大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で環境観測衛星シンポジウムを開催し、約220人の方にご参加いただきました。このシンポジウムの様子はインターネットでも生中継されて約1100人の方に視聴いただきました。
(4)9月28日に、学士会館(東京都千代田区)で「よくわかる『きぼう』利用成果ミニシンポジウム〜宇宙放射線と生命の関わりを知ろう〜」を開催し、約130名の方に参加いただきました。
(5)10月2日、JAXA角田宇宙センター(宮城県角田市)で施設の特別公開を開催し、約900名の方に来場いただきました。
(6)10月3日〜7日の間、ケープタウン国際コンベンションセンター(南アフリカ共和国)で開催された第62回国際宇宙会議(International Astronautical Congress,:IAC )に出展し、約1400名の方に来場いただきました。