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人工衛星・探査機による貢献 小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)

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2017年9月12日 更新

小惑星探査機「はやぶさ」発信の遅延回復と電力制御の両立を目指した列車走行試験について

小惑星探査機「はやぶさ」発信の遅延回復と電力制御の両立を目指した列車走行試験について

JAXA、公益財団法人鉄道総合技術研究所(鉄道総研)、東急テクノシステム株式会社は、列車の遅延回復と小惑星探査機「はやぶさ」の技術に端を発した列車の電力デマンド制御技術に関する共同研究を行っています。
この度、その基礎検証のため、東京急行電鉄株式会社のご協力のもと、列車走行試験を行った結果、制御開始時刻から約30分間で、制限値付近まで電力デマンドを下げ、その後の約1時間、電力デマンドを制限値付近で管理できることを実証しました。
今回の走行試験により、最も遅れている列車の遅延を最優先に回復させる、遅延回復制御を行う準備は完了したと考えており、利便性と電力管理の両立がはかれるめどを得ました。



小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)とは

ミッションは、小惑星からのサンプル採取。
太陽系誕生の謎を探る「はやぶさ」

「はやぶさ」(MUSES-C)は、小惑星探査を目的に開発された探査機です。「はやぶさ」が探査するのは、地球の軌道と似た軌道を持ち、日本のロケット開発の父である故糸川英夫博士にちなんで「ITOKAWA」(イトカワ)と名付けられた小惑星です。小惑星までイオンエンジンを使った飛行を行い、自律的に小惑星に近づき、その表面から、物質のサンプルを持ち帰ることを目的にしています。

これまで人類がサンプルを持ち帰った天体は月だけですが、月は変成してしまったため、太陽系初期のころの物質について知ることができません。小惑星は惑星が誕生するころの記録を比較的よくとどめている化石のような天体で、この小惑星からサンプルを持ち帰る技術(サンプル・リターン)が確立されれば、「惑星を作るもとになった材料がどんなものか」「惑星が誕生するころの太陽系星雲内の様子はどうか」についての手がかりが得られるのです。また地球上でサンプルの分析が行えるため、回収される量が少量であってもその科学的意義は極めて大きいといえます。

小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の特徴

2003(平成15)年5月9日に打ち上げられた「はやぶさ」は、目標の「ITOKAWA」に到着し、科学観測を実施しました。その結果は、日本ではじめて科学誌「サイエンス」に特集され、重力や表面の様子など、小惑星についての数多くの新たな知見が明らかになりました。「はやぶさ」は2010年6月13日に地球へ帰還し、搭載カプセルをオーストラリアへ落下させ、その運用を終えました。

今後の宇宙探査にとって重要となる「はやぶさ」の各ミッション

「はやぶさ」はイオンエンジンという新しい技術で小惑星を目指しました。イオンエンジンはキセノンという気体をイオン化し、電気的に加速して噴射するものです。効率が非常によいことから、将来の月・惑星探査でも重要な技術として期待されています。また、遠く離れた小惑星に探査機が自ら判断して近づく「自律航法」を実証しました。カメラやレーザ高度計のデータをもとに、小惑星との距離を測りながら、近づいていきます。
「はやぶさ」は、サンプル採取以外に、さまざまな科学観測機器と手段により、小惑星を調べました。そのためにカメラ、レーザ高度計、X線計測装置、赤外線観測装置による科学観測も行います。再突入カプセルが、地球の大気圏に突入し戻ってくる技術も、宇宙工学の大切な実験の一つです。

主要諸元

国際標識番号 2003-019A
打ち上げ日時 2003(平成15)年5月9日 13:29
打ち上げロケット M-Vロケット5号機
打ち上げ場所 内之浦宇宙空間観測所
形状 約1m×約1.6m×約2m
太陽電池パドルの端から端まで約5.7m
質量 510kg(含燃料)

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