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![]() ![]() 司会をするのは、「スーパーバイザー」と呼ばれる、その週の運用の責任者。白板は、議論されたことをすぐ形にするのにも都合がよいわけです。 運用状況の報告にもとづき、明日の運用が決められます。燃料の消費状況、データの受信状況など、探査機の細かい状況をもとに、それぞれの機器担当者やシステム担当者が議論し、明日の運用方針を決めていくわけです。 決まったことは白板に書かれ、それがそのまま翌日の運用に役立てられます。 皆さんは、衛星の運用は大きな会議で皆がじっくり議論して決め、それが書類となって関係者に配布され、進んでいくものと思われていたかも知れません。しかし、いま現に動いている探査機を、明日どう動かすかは、その場その場での最新の情報をもとに議論した方がてっとり早く、間違いもありません。その結果をチームで共有するためにも、白板というローテク装置が都合がいいわけです。 「運用」にまつわるお話をもうひとつ。 宇宙空間には空気がありません。空気がなければ天気を心配する必要もありません。当然イトカワも、天気予報を必要とはしないはず……、ですがやっぱり天気は心配です。 その理由は長野県・臼田にあるアンテナです。この場所のお天気が、運用に影響を与えることがあるからです。 ![]() また、これから冬を迎えると、雪も問題になってきます。お椀のようなパラボラアンテナですから、雪が積もると機能が果たせなくなってしまいます。そのため、臼田地区の雪の降りをにらみながらの運用が続くわけです。 [写真/右上:夕会] [写真/左下:臼田アンテナ] |
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