国際宇宙ステーション(ISS)は、アメリカ、ロシア、欧州、カナダなど世界15カ国が参加する国際協力プロジェクトで、日本はその一部となる「きぼう」日本実験棟の開発を担当しています。これは、日本にとって初めての有人宇宙施設です。現在、地上約400km上空でISSの建設が進められていますが、2008年にいよいよ「きぼう」の組立ミッションが始まります。「きぼう」は3回に分けてスペースシャトルで打ち上げられ、ISSに取り付けられますが、その第1便には土井宇宙飛行士、2便には星出宇宙飛行士、3便には若田宇宙飛行士の搭乗が決定しています。そして若田飛行士は、約3ヶ月間宇宙ステーションに滞在し、実験や観測などを行います。重力がほとんどない宇宙環境は、自然科学や生命科学の実験や研究だけでなく、人類の新たなフロンティアとして教育や芸術、ビジネスなど幅広い分野での利用が期待されています。