ミッション概要
- 打ち上げ/軌道投入
- 自動シーケンスによる軌道投入後の運用(HTVサブシステムの自動起動、姿勢制御、機体の異常点検、HTV運用管制室との通信接続)
- HTVランデブ軌道制御
打ち上げ/軌道投入
HTV-1(技術実証機)は、H-IIBロケットの先端に搭載され、種子島宇宙センターから打ち上げられます。ISSの軌道面が種子島の上空を通過する時間帯に合わせて打ち上げられるため、打ち上げ機会は1日に1回となります。
打ち上げから2分4秒と2分7秒後に固体ロケットブースタが2基ずつ分離し、約3分40秒後にフェアリングが分離します。打ち上げから約5分47秒後に第1段エンジンの燃焼が停止し、約5分54秒後に第1段が分離します。その後第2段エンジンが始動し、HTVを高度200km×300km、軌道傾斜角51.6度の所定の楕円軌道へと投入させます。第2段エンジンは打ち上げの約14分20秒後に停止し、打ち上げの約15分11秒後にHTVから分離します。
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フェアリング分離 |
第1段分離 |
第2段エンジン燃焼開始 |
軌道投入後の運用(HTVサブシステムの自動起動、姿勢制御、機体の異常点検、HTV運用管制室との通信接続)
第2段分離
HTVはH-IIBロケットから分離すると、自動的にサブシステムを起動し、機体の姿勢を安定させ、機体の異常の有無を点検します。その後NASAの追跡データ中継衛星(TDRS)との通信を確立し、さらに筑波宇宙センター(Tsukuba Space Center: TKSC)にあるHTV運用管制室との通信を開始します。
HTVランデブ軌道制御
ロケットから分離した後、HTVは約7日間かけて徐々にISSに近づいていきます。