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特集 > 衛星による防災活動〜衛星画像の利用〜
日本は世界でも有数の地震大国であり、台風、洪水、津波、豪雪、土砂災害などの自然災害が多い国でもあります。万が一、災害が発生してしまった場合は、いち早く被害状況を把握する必要がありますが、道路の損壊などにより被災地に入れないことがあります。そのような時に活躍をするのが、宇宙から地球を見ることができる衛星です。JAXAは、防災のための衛星利用を推進しています。特に、2006年に打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち」は、日本国内だけでなく、世界各地で起こった災害の緊急観測に対応し、救援・復旧対策などに貢献しています。衛星の防災利用についてJAXAの戦略と関係機関からの期待・要望を特集します。
(2007年4月取材)
日本の地球観測衛星は、陸域観測と、海洋・大気観測の2つに分類されます。陸域観測衛星は、主に陸地や沿岸海域の観測を行い、災害監視や土地利用状況の把握、資源探査などに使われています。また、海洋・大気観測衛星は、全地球規模で気候や環境の観測を行い、地球の環境破壊の監視などに利用されています。これまで活躍してきた、日本の地球観測衛星を紹介します。