ご覧いただいているページに掲載されている情報は、過去のものであり、最新のものとは異なる場合があります。
掲載年についてはインタビュー 一覧特集 一覧にてご確認いただけます。


世界が再び月へ!  〜今なぜ人類は月を目指すのか?〜
世界の月探査機

アメリカ

ルナ・リコネイサンス・オービター  Lunar Reconnaissance Orbiter
月面の詳細な地形図を作成する月周回探査機。将来の有人月探査、月面長期滞在に向けた調査を行う。月を高度50kmの低軌道で周り、月面の高解像度の画像を撮影するほか、月資源について調べる。特に、月の極地方の水の有無について解明する。2008年秋に打ち上げられる予定。
(提供:NASA)

エルクロス    LCROSS(Lunar Crater Observation and Sensing Satellite)
クレーターを観測する探査機。月の南極地方にあるクレーターの永久影に、水があるかどうかを調べる。クレーターに探査機の先端部分を打ち込み、その衝突によって飛び散った物質を観測。2008年秋に「ルナ・リコネイサンス・オービター」と同時に打ち上げられる予定。
(提供:NASA)

有人月探査
次世代有人宇宙船「オリオン」による有人月探査を、2020年までに実現する予定。4名のクルーを乗せた「オリオン」は、別々のロケット「アレス」で打ち上げられた月着陸船と月軌道上でドッキングし、月面を目指す。新型の宇宙船「オリオン」は、2014年までに有人飛行試験が行われる予定である。
(提供:NASA)

国際月面基地
月の極地方に、国際基地を2024年頃までに建設する計画。宇宙飛行士が半年間滞在できる施設を、国際協力で作る予定。それを拠点に火星探査を目指す。
(提供:NASA)

日本
セレーネ  SELENE(SELenological and ENgineering Explorer)
月の起源と進化を解明する月周回探査機。主衛星と2機の子衛星から構成される。15個の観測機器を搭載し、月面の元素・鉱物分布、地形、表層地下構造、磁場などを観測。主衛星から分離された子衛星が、月の裏側を飛行する主衛星からの電波を中継して地上へ届ける。これにより、世界で初めて月の裏側の重力分布が計測される。2007年夏に打ち上げられる予定。

インド
チャンドラヤーン1   Chandrayaan-1
月面の地形や鉱物分布を調べる月周回探査機。NASAや欧州宇宙機関などが開発する観測機器も搭載され、地表面の詳細観測のほか、月の南極付近の水の有無なども調査される。2008年初めに打ち上げられる予定。また後継機として、月面軟着陸探査機「チャンドラヤーン2 」やサンプルリターン計画、有人月探査も検討している。チャンドラヤーンとは、サンスクリット語で「月の乗り物」という意味である。
(提供:ISRO)

中国
チャンア1号(嫦娥1号) Chang'e-1
月面の地形や元素分布などを観測する月周回探査機。月面の立体画像の取得など、月環境の調査が行われる。2007年春頃に打ち上げられる予定。
(提供:CNSA)

チャンア2号(嫦娥2号) Chang'e-2
月面軟着陸機。ローバーを用いた観測を検討中。2010年頃の打ち上げを予定。
(提供:CNSA)

チャンア3号(嫦娥3号) Chang'e-3
月面サンプルリターンを行う探査機。2012年頃の打ち上げを予定。さらに、将来的な有人月探査を検討中である。
(提供:CNSA)

ロシア
ルナグローブ  LUNA-GLOB
月面や内部構造を調べる月周回探査機。4本のペネトレータを月面に打ち込み、観測を行う。2012年頃の打ち上げを目標とする。
(提供:Lavochikin Association)