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目次 巻頭言 凡例 第1章 第2章
第3章 第4章 後書き アペンディクス 索引

第1条 連合の目的
2.
1 連合の目的は次のとおりとする。
3.
(a) 全ての種類の電気通信の改善および合理的利用のための全ての連合員の間における国際協力を維持および増進すること。
4.
(b) 電気通信の分野において開発途上国に対する技術援助を促進しおよび提供することならびにその実施に必要な物的資源および資金の移動を促進すること。
5.
(c) 電気通信業務の脳裏を増進し、その有用性を増大し、および公衆によるその利用をできる限り普及するため、技術と敵手段の発達およびその最も能率的な運用を促進すること。
6.
(d) 新たな電気通信技術の便宜を全人類に供与するよう努めること。
7.
(e) 平和的関係を円滑にするため、電気通信業務の利用を促進すること。
8.
(f) これらの目的に対する連合員の努力を調和させること。
9.
(g) 経済社会の情報化が世界的に進展していることにかんがみ、地域的および世界的な他の政府機関ならびに電気通信に関係がある非政府機関と協力して、電気通信の問題に対する一層広範な取り組み方法の採用を国際的に促進すること。
10.
2 このため連合は、特に、次のことを行う。
11.
(a) 各国の無線通信局の間の有害な懇親を避けるため、無線周波数スペクトル帯の分配、無線周波数の割り振りおよび周波数割り当ての登録(対地静止衛星軌道上の関連する軌道位置の登録を含む。)を行うこと。
12.
(b) 各国の無線通信局の間の有害な懇親を除去するためならびに無線周波数スペクトルの使用及び無線通信業務に係る対地静止衛星軌道の使用を改善するための努力を調整すること。
13.
(c) 満足すべき業務の質を保ちつつ、電気通信の世界的な標準化を促進すること。
14.
(d) 連合が有する全ての手段(必要な場合には、連合が国際連合の適当な計画に参加すること及び自己の資源を使用することを含む。)により、開発途上国に対する技術援助を確保するための国際協力を促進し、ならびに開発途上国における電気通信設備及び電気通信網の創設、拡充及び整備を促進すること。
15.
(e) 電気通信手段、特に宇宙技術を使用する電気通信手段が有する可能性を十分に利用することができるように、これらの手段の発達を調和させるための努力を調整すること。
16.
(f) 電気通信の良好な業務及び健全なかつ独立の経理と両立する範囲内で、できる限り低い基準の料金を設定するため、連合員の間の協力を促進すること。
17.
(g) 電気通信業務の協力によって人命の安全を確保する措置の採用を促進すること。
18.
(h) 電気通信に関し、研究を行い、規則を定め、決議を採択し、勧告及び希望を作成し、ならびに情報の収集及び公表を行うこと。
19.
(i) 国際的な金融機関及び開発機関と共に、社会的な事業計画、特に、電気通信業務を各国において最も孤立した地域にまで提供する事を目的とするものを進展させるための優先的かつ有利な信用枠の形成を促進することに従事すること。
 
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