1. |
スペースラブ計画の目的
スペースラブ計画は、シャトル・ミッションにおける研究及び応用活動の実施のために適当な有人の余圧された実験棟及び余圧されていない機器プラットフォーム(パレット)の定義、設計、開発及び建造を含むものとする。実験棟及びパレットは、分離して又は一体で、シャトルの搭載物室で地球周回軌道に運搬され、かつ、同軌道から回収され、ミッションを通じて、シャトル・オービターに取り付けられ、支援される。実験棟は、余圧された環境、利用者に最小限の費用で実験及び観測設備を供給する多様な能力、利用者の迅速なアクセス、及びシャトル・オービターの地上での準備活動への支障を最小限にすることによって特徴づけられる。パレット、支援望遠鏡、アンテナ及び宇宙空間での直接的な暴露を必要とする他の機器及び設備は、実験モジュールから遠隔操作される実験に伴って通常実験棟に取り付けられるが、またシャトル・オービターに直接取り付けられて、オービターの船室から操作することもできる。同概念に関する追加の記述資料は、NASAと共同で作成される予備プロジェクト・プランに含まれる。 |
2. |
計画
2.1. |
定義段階(段階B)
部分段階B1
―選定された概念に関する研究の継続。
―費用の観点から重大なサブ・システムの確認。
―産業構造の可能な適応。
部分段階B2
費用分析を伴う、システムの選択及び対応する開発案に至る技術上の提案、並びに、機構が準備すべき設計、開発及び建造段階のための費用の提案の見積の作成。
部分段階B3
部分段階B2の終了時に選定されたシステムに基づき次の行動がとられる。
―対応するサブ・システムの予備的なプロジェクトの研究。
―運用の分析。
―設計、開発及び製造段階のための確定的な提案の作成。
このサブ・システムは、次の段階のための主契約者の選定によって終了する。 |
2.2. |
設計、開発及び製造段階
―スペースラブの異なる要素の詳細な仕様書及び製造案の準備。
―スペースラブの要素の開発。
―完成したスペースラブの試験、組立て及び点検。
次の要素はNASAに引き渡すために計画される。
スペースラブ飛行ユニット一基、スペースラブ機能モック・アップ一基、場合により、必要な交換部品と関連文書を伴う、スペースラブ地上支援設備二組。 |
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3. |
日程表
現時点で、日程表は以下のように予定している。
―定義段階(段階B)
部分段階B1:1972年11月中旬〜1973年1月末
部分段階B2:1973年2月初旬〜1973年7月末
部分段階B3:1973年8月初旬〜1973年度末
―設計、開発及び製造段階
第一回スペースラブの飛行は1979年に予定されている。
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4. |
改定条項
この附属書の規定は、計画理事会の全会一致の決定によって改定することができる。 |