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目次 巻頭言 凡例 第1章 第2章
第3章 第4章 後書き アペンディクス 索引

第2条 SL計画、スペースシャトルとのインターフェース及びその利用に関する概略

1. SL計画の概要
SL計画は、有人実験棟及びスペースシャトル船外任務に関する研究・応用活動を行うために機器を装備するのに適当な余圧されていない機器のプラットフォーム(パレット)の定義、設計及び開発のための措置を講ずることである。SL棟及びSLパレットは、シャトルの搭載物質で軌道に又は軌道から個別に又は一緒に輸送され、ミッションの全期間を通じてシャトルのオービターに取り付けられ、支援される。このSL棟は(乗員が宇宙服を着用せずに作業することを可能にする)余圧された環境、利用者に最小限の費用で実験及び観測の装備を供給する多様な能力、及び利用者の迅速なアクセスによって特徴づけられる。パレット、支援望遠鏡、アンテナ及び宇宙空間で直接暴露を必要とするその他の機器及び装備は、通常、SL棟に取り付けられ、その実験はSL棟から遠隔操作されるが、また直接にシャトル・オービターに取り付けられ、オービターの船室から又は地上から操作することもできる。SL棟及びパレットは、シャトル・オービターの地上帰還活動への支障を最小限にするよう確保する。
2. シャトルとのインターフェース
シャトルは、ミッションにおいて地球軌道に搭載物を運搬するために利用され、7日以上のミッション期間中軌道上にステーションを維持し、ミッションの全期間を通じて、搭載物の要素に対する安全性の監視及び管理を行い、SL棟とシャトルの間の自由な運動を含む乗員の収容能力及び完全な居住性を与える。開発費及び運用費を最小限にし、信頼性を最大限にするために、SLとシャトルとの構成要素の間の共通性を最も効果的に活用するように努力する。
3. 利用目的
SLは、平和目的のための多方面にわたるミッションを支援し、特別なミッション要求に応じて迅速に特別な装備の追加に対応する。SLは、最大限の利用者の参加及び利用可能性を容易にする。追加の飛行装備は、承認された計画の必要を満たすのに適するように増加することができる。利用者は、単一の実験のために追加の装備を用いて又はそのような装備なしにSLを利用すること、又は、他に執り得る方法として、他の実験と組み合わせてSLの小さな部分のみを利用することが可能である。SLの基準資源は、定められる標準化されたインターフェース及び規定される手続に従って、実験者が適切な程度で利用することができる。効果的なミッション運用のために、装備及びミッションの構成にあたって相当な柔軟性を利用者に提供するものとする。

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