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目次 巻頭言 凡例 第1章 第2章
第3章 第4章 後書き アペンディクス 索引

第5条 各当事者の責任

1. ESROの責任
ESROの責任の中には、次のものが含まれる。
(a) 関連する製図及び文書を伴う(一組のSL棟及びパレットの部分からなる)一組のSL飛行ユニット、一のSL工学モデル、二組のSL地上支援装備、最初のSLの部品の設計、開発、製造、及びNASAの仕様書及び要求に従ったこの装備の品質保証及び受け入れ試験。
(b) 上記に掲げる物品のNASAへの引渡し。
(c) ESRO及びNASAが、(a)に掲げる品目に加えて計画に必要であると合意する要素の設計、開発、及び製造。
(d) 合意する連絡要員を合衆国に派遣しかつ欧州において合衆国の当該要員の受け入れを実施する。
(e) 技術上のインターフェースに関する必要なすべての情報を与えること。
(f) 合意する進捗状況及び現状の情報を与えること。
(g) 上記の飛行ユニットの引渡しに続いて、最初の2回のSL飛行ミッションを通じ、SL支援工学技術上の能力を維持し、かつ当該能力に出資し、NASAの運用上の要求に適合するこの工学技術上の能力を、ESROに適用するのと同等の条件で、将来NASAが利用できるようにNASAのために確保する。
(h) 後続の飛行ユニット、構成部分及び部品の欧州における製造並びにNASAによる調達の可能性を確保すること。
(i) ESROが支援する実験の予備的統合の措置を講ずること、並びに、本条の2(j)に定めるNASAの全体的な責任の範囲内で、対応するデータを取得し、それを分析すること。
2. NASAの責任
NASAの責任の中には、次のものが含まれる。
(a) 合意する連絡要員を欧州に派遣し、かつ、合衆国において欧州の当該要員の受け入れを実施する。
(b) 一般的な技術上及び管理上の協議を行う。
(c) 技術上のインターフェースに関する必要なすべての情報を与えること。
(d) 合意された進捗状況及び現状に関する情報を与えること。
(e) 計画案において定められる選定された分野におけるESROの技術の進歩を検討すること。
(f) 計画案において定められる、SLについてのNASAの計画の要求にとって重要なESROの活動の実施を再検討し、かつ、この実施に同意すること。
(g) シャトル・システムにおいてSLを成功裡に運用するよう確保するために、運用案、計画案に定められるハードウエア及び運用上のインターフェースを特定すること。
(h) 運用概念及び利用案の作成についてのシステム分析を行い、すべてのSLの外部インターフェースの変更の影響を評価すること。
(i) SLの一部ではないが、SLの運用を成功させるために必要な選定された周縁の構成部分(例えば出入りのためのトンネル、ドッキング・ポート)を開発すること。
(j) 実験の統合、乗員の訓練、点検、飛行活動、修理、データ獲得、データの予備処理及び配布を含むSLの引渡しに続くすべての運用活動の管理。
3. NASAの長官及びESRO事務局長の合意によって、この協力計画の実施にとって望ましい変更が上記の責任において行われる。

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