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目次 巻頭言 凡例 第1章 第2章
第3章 第4章 後書き アペンディクス 索引

2.  宇宙科学及び宇宙産業における状態の安定化の措置に関するロシア連邦最高会議政令第4787-1号(1993年4月27日公布)

 宇宙科学及び宇宙産業の知的、経済的及び安全保障上の潜在能力を維持するために、ロシア連邦最高会議は次のように定めた。
1. ロシア連邦政府は次のことを行うものとする。
次の財政年度のためのロシア連邦の予算システム案において年4回表示される別個のラインの項目としてロシア宇宙計画に割り当てられる歳出予算案についての措置を執ること。
1993年6月1日までに、科学的、経済的、及び安全保障上の役割を有する宇宙システム、宇宙複合施設、及び手段のためのロシア連邦宇宙計画案をロシア連邦最高会議に提出すること。
ロシア宇宙庁を科学的、経済的役割を有する宇宙システム、宇宙複合施設、及び手段のための、かつ、ロシア連邦国防省と協力して、民事と軍事の両方の目的で使用される宇宙システム、宇宙複合施設、及び手段のための顧客たる国家機関として定義すること。
ロシア宇宙庁により実施されるロシア連邦宇宙計画に基づく研究・開発作業、宇宙設備の購入と運用、資本構成、地上宇宙基盤施設の保持その他の作業のための特別支出金のロシア宇宙庁への直接配当を定めること。
ロシア連邦予算により出資される科学的、経済的役割を有する宇宙プロジェクト、特に、宇宙システム、宇宙複合施設、及び手段に、「国家の必要のための生産品及び物資の引渡し」に関するロシア連邦法に従い、国家による武器及び軍事装備の注文について定められる手続に基づき、原材料その他の材料、装備、構成部分その他の資材並びに技術的資源を供給すること。
国家の保証、ソフトな融資、税制上の特権その他の必要な措置を与えることを含む、企業、組織、及び市民の資金を利用して、宇宙プロジェクトの実施を促進するための手続を定めること。
主要な設計事務所及び科学的研究所、並びに、借替資金からの出資を含む、その目標とする資金調達を考慮に入れて、持ち株会社又は株式会社に基づく連邦宇宙センターの設立を含む宇宙科学及び宇宙産業構造変革計画を作成すること。
ロシア連邦における統一賃金システム並びに平均給与水準を考慮して、宇宙複合施設において雇用された者についての俸給システムを検討すること。
当該地域の開発の社会経済的な面を考慮して、地上の宇宙基盤施設(主として、プレセック宇宙センター)の一層の利用計画を作成すること。
宇宙センター作業者及び宇宙装備の試験並びに運用に従事する企業及び組織の専門家の社会的保護を強化するための措置を講ずること。
バイコヌール宇宙センターの更なる共同利用の状態と見通しを明瞭にするためのカザフスタン共和国との協議を含む、独立国家共同体における宇宙活動の分野での既存の科学的並びに生産上の関係を保持するために必要な措置を講ずること。
商業宇宙プロジェクトを含む、宇宙研究及び宇宙利用に関する国際協定を締結し、実施する場合に、統合科学、技術、経済政策を策定し及びその実施を確保すること。
2. ロシア連邦最高会議の運輸、通信、情報技術及び宇宙委員会は、ロシア連邦宇宙庁、ロシア科学アカデミーその他の関連省庁と共に、基礎的な研究を刺激し、金融保険の備蓄を形成し、国家経済へ宇宙技術を導入し、学校教育並びに文化目的での宇宙科学の業績を利用する措置を支援するために、国内外の資金源からの出資を集めるための独立した組織としてロシア連邦宇宙基金の創設案を準備する。
3. ロシア連邦最高会議の国際問題並びに対外経済関係委員会は、関連会議所、常設委員会、及び他のロシア連邦最高会議委員会と共に、ロシア連邦最高会議による審議のためにロシア連邦の参加による宇宙活動の分野における国際協定に関する資料を準備する。
4. 宇宙活動の議会による監督を強化するために、関連会議所、常設委員会、並びにロシア連邦最高会議委員会からの代表の暫定代議員部会を設置するものとする。
5. 同部会の作業は、ロシア連邦最高会議運輸、通信、情報技術及び宇宙委員会が組織するものとする。

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