2種類4台の望遠鏡で、広帯域のX線を集める。透過力が高く集光することが難しい硬X線も集光できる。集めたX線は焦点面にある検出器(SXI、HXI)に映し出され画像化される。
日本の半導体技術を結集したCCDカメラで、宇宙からのX線を広視野・高感度で、画像化する。
より高い波長域での撮影を可能にする硬X線イメージャを搭載。世界で初めて硬X線の撮像観測を行う。
絶対温度50mK(ミリケルビン)という極低温に冷やされた検出器、マイクロカロリメーターを搭載。驚異的なエネルギー分解能によって、銀河団の運動エネルギーなどの測定が可能になる。マイクロカロリメーターによるX線天文観測は世界で初めてである。
世界最高の感度を誇る半導体コンプトンカメラを搭載。X線より波長が短い軟ガンマ線の観測を行い、宇宙の非熱的エネルギーを探る。
打ち上げ日時 | 2015年度(予定) |
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打ち上げ場所 | 種子島宇宙センター |
打ち上げ ロケット |
H-IIAロケット |
全長 | 約14m |
質量 | 約2.7t |
軌道 | 高度550km、円軌道 |
目的 | ブラックホール周辺や超新星爆発など高エネルギー現象の探査。 高温プラズマに満たされた銀河団の観測による、宇宙の構造と進化の解明。 |
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