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次期X線天文衛星ASTRO-H 宇宙の謎への挑戦 ASTRO-Hの概要

ASTRO-Hの世界初挑戦
1.硬X線望遠鏡による撮像・分光観測
2.マイクロカロリメーターによる超高分解能の分光観測
3.0.3キロ電子ボルト〜600キロ電子ボルトという過去最高の広帯域観測

ASTRO-Hは、2015年度に打ち上げを予定しているX線天文衛星です。
日本がこれまでに打ち上げてきたX線天文衛星の中で最も規模が大きく、X線からガンマ線におよぶ広い波長域において高分解能の観測を実現します。

X線を集める!

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軟X線望遠鏡(SXT)
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硬X線望遠鏡(HXT)

2種類4台の望遠鏡で、広帯域のX線を集める。透過力が高く集光することが難しい硬X線も集光できる。集めたX線は焦点面にある検出器(SXI、HXI)に映し出され画像化される。

画像を撮る!

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軟X線撮像検出器(SXI)

日本の半導体技術を結集したCCDカメラで、宇宙からのX線を広視野・高感度で、画像化する。

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硬X線撮像検出器(HXI)

より高い波長域での撮影を可能にする硬X線イメージャを搭載。世界で初めて硬X線の撮像観測を行う。

エネルギーを測る!

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軟X線分光検出器(SXS)

絶対温度50mK(ミリケルビン)という極低温に冷やされた検出器、マイクロカロリメーターを搭載。驚異的なエネルギー分解能によって、銀河団の運動エネルギーなどの測定が可能になる。マイクロカロリメーターによるX線天文観測は世界で初めてである。

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軟ガンマ線検出器(SGD)

世界最高の感度を誇る半導体コンプトンカメラを搭載。X線より波長が短い軟ガンマ線の観測を行い、宇宙の非熱的エネルギーを探る。

打ち上げ日時 2015年度(予定)
打ち上げ場所 種子島宇宙センター
打ち上げ
ロケット
H-IIAロケット
全長 約14m
質量 約2.7t
軌道 高度550km、円軌道
目的 ブラックホール周辺や超新星爆発など高エネルギー現象の探査。
高温プラズマに満たされた銀河団の観測による、宇宙の構造と進化の解明。
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