寄附金使途の報告書(2013年4月~2013年9月)

JAXA事業にお寄せ頂いた募集特定寄附金の使途について
~「はやぶさ2」をはじめとするJAXA事業に役立てました~

 いつもJAXA事業を応援して頂き、まことにありがとうございます。
JAXAでは平成24年4月からJAXA事業へのご寄附(募集特定寄附金)をお受け致しておりますが、これまで皆様から多くのお気持ちをお寄せ頂きました。心より御礼申し上げます。

 皆様から頂いた寄附金は平成26年4月末現在で53,922,809円に達しました。
このうち、平成25年4月から平成25年9月までに頂いた寄附金10,082,000円(延べ件数:個人1,758件、法人8件)を以下の通り使用させていただきましたので、ご報告致します。
平成25年10月以降にいただいた寄附金につきましても、大切に使わせて頂くため準備を進めており、順次ご報告する予定です。

 JAXAでは引き続き皆様からのご寄附を受け付けております。皆様からのご支援はJAXAにおける事業遂行に大変役立っております。今後ともJAXA事業へ一層のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

  • はやぶさ2
  • 有人宇宙船/有人打上げロケット
  • きぼう」日本実験棟の利用
  • 宇宙科学研究
  • 環境に優しく安全な旅客機

  • 航空技術研究
  • 未来技術研究
  • 地球環境を守るための衛星利用
  • イプシロンロケット
  • 宇宙教育

はやぶさ2

平成25年4月から平成25年9月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 6,346,800円
  • 件数 個人739件、法人8件

使途

主に追跡管制機能向上のための設備製作経費として使用。確実な「はやぶさ2」運用を支える追跡管制設備の仕組みとして、臼田局受信信号を同時に複数の手法で計測分析ができる機能を追加致しました。

お礼の言葉

 皆様よりいただきましたご寄附は、主に「はやぶさ2」の追跡管制設備において、探査機本体からの信号を同時に複数の手法で計測分析する機能の向上に充当させていただきました。

 これにより「はやぶさ2」の宇宙運用を一層確実に行うことが可能となります。プロジェクトを代表し、皆様に深く感謝申し上げます。

 「はやぶさ2」はフライトモデルの組み立て・試験が佳境を迎えており、プロジェクトメンバー、関係機関・企業の皆様と共に一丸となって作業にあたっています。 日々届く皆様からの応援の声を励みに、打ち上げに向けて全力を尽くしてまいります。
(はやぶさ2プロジェクトマネージャ 國中 均)

有人宇宙船/有人宇宙ロケット

平成25年4月から平成25年9月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 542,800円
  • 件数 個人129件、法人0件

使途

(1) 271,400円:
有人宇宙船の生命維持装置の一つである、空気再生処理装置の技術実証装置の開発費の一部として使用

(2) 271,400円:
平成24年度に引き続き、有人ロケット打上時の緊急脱出システム運用時における、宇宙船内クルー人体挙動・衝撃解析費用の一部として使用

お礼の言葉

有人宇宙船の研究開発へのご支援ありがとうございます。皆様から頂いた寄附金のお蔭で、生命維持装置の実証に向けて、空気再生の要素技術の性能向上や基礎データの取得を進めることができました。ご期待に応えられるように頑張りますので、引き続きご支援を宜しくお願い致します。
(ECLSS研究チーム 一同)

お礼の言葉

変わらないご声援ありがとうございます。皆様からのご寄附は、有人宇宙輸送システム実現のための、ロケット安全技術の構築に使わせて頂いております。

 人体ダミーモデルを用いた試験を実施し、有用なデータを取得することができました。

引き続き、有人宇宙輸送システムの研究開発にみなさまの応援を頂ければ幸いです。

(有人ロケット安全性実現技術検討チーム一同)

「きぼう」日本実験棟の利用

平成25年4月から平成25年9月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 607,800円
  • 件数 個人97件、法人0件

使途

小動物(マウス、ラット等)を用いた宇宙実験の実施に必要な軌道上飼育・実験装置の研究開発費の一部として使用

お礼の言葉

 皆様からいただいた寄附金は、小動物飼育装置の試作モデルの設計/製作費に使用させて頂きました。この試作モデルを用い、平成26年4月より地上でのマウス飼育試験を行いました。本試験は良好に完了すると共に、フライトモデルの設計に反映すべき貴重なデータを取得することができました。

皆様のご厚意に深く感謝申し上げますとともに、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

(宇宙環境利用センター 一同)

宇宙科学研究

平成25年4月から平成25年9月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 350,800円
  • 件数 個人101件、法人0件

使途

観測ロケットの開発費用の一部として使用

お礼の言葉

 宇宙科学研究活動へのご支援、まことにありがとうございます。皆様からの寄附金は、観測ロケットの開発費用に使用させていただきます。観測ロケットは、航空機や人工衛星では対応できない高度における観測研究手段として、理工学実験研究を実施しており、今後も最新技術仕様や難易度の高い技術課題の宇宙実証に役立ててまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

(宇宙科学研究所観測ロケット実験室長 石井信明)

環境に優しく安全な旅客機

平成25年4月から平成25年9月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 168,800円
  • 件数 個人49件、法人0件

使途

航空機脚騒音の低騒音化の設計・製作費の一部として使用

お礼の言葉

 ご支援どうも有難うございます。将来の旅客機の低騒音化のために、脚から発生する騒音を静かにする技術の実験に役立たせて頂きました。今後、低騒音化技術の実用化に向けて本格的な活動を進めてまいりますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。

(機体騒音低減技術の飛行実証(FQUROH)チームメンバー一同)

先端的航空技術研究

平成25年4月から平成25年9月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 256,800円
  • 件数 個人66件、法人0件

使途

ジェットエンジン燃料噴射器の性能評価のためのレーザ計測光学系の一部として使用

お礼の言葉

 皆様からのご寄附は、これまで困難とされていた、ジェットエンジンが高出力で作動しているときの燃料噴霧の性状を把握するための新計測技術に関する研究に使用させていただきました。


 ジェットエンジンも車同様にインジェクタと呼ばれる装置から燃料を霧状にして噴出させ、空気と混ぜて燃焼させてエネルギーを生み出しますが、試作したインジェクタの霧の細かさや空気との混ざり具合を正確に把握して改良に役立てることが、クリーン燃焼を実現するための一番の近道となります。これからも「世界の空をきれいに保つ」ための先駆けとなる研究を進めて参りますので、引き続きご支援の程、よろしくお願いいたします。

(推進システム研究グループ 松浦一哲 黒澤要治)

未来技術研究

平成25年4月から平成25年9月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 340,800円
  • 件数 個人86件、法人0件

使途

レーザー方式宇宙太陽光発電システムの実験で使用する、レーザ伝送システムの開発費用の一部として使用

お礼の言葉

皆様からのご寄附は、宇宙太陽光発電システムに関して平成26年度に実施予定の、タワーの上から地上へのレーザーエネルギー伝送実験に使用する実験装置の試作モデルの製作に使わせていただきました。皆様の御支援をいただきながら、宇宙から届くクリーンエネルギーの実現に向けて、さらなる前進を続けてまいりますので、御期待ください。
(研究開発本部 未踏技術研究センター 高度ミッション研究グループ長 大橋 一夫)

将来の衛星利用に向けた研究開発

平成25年4月から平成25年9月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 278,800円
  • 件数 個人81件、法人0件

使途

衛星を活用した研究費用の一部として使用

お礼の言葉

 衛星利用への変わらぬご支援ありがとうございます。皆様からのご寄附は、衛星を活用した研究費として、台風速報等の災害対策や将来衛星の研究・実証に使用させていただきます。


 皆様のご厚意に深く感謝申し上げますとともに、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

(第一衛星利用ミッション本部 一同)

イプシロンロケット

平成25年4月から平成25年9月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 907,800円
  • 件数 個人181件、法人0件

使途

試験機打上げ結果を踏まえて抽出した改善項目の設計検討費用の一部として使用

お礼の言葉

 皆様よりいただきましたご寄付は、イプシロンロケットに搭載するペイロードに与える振動環境を緩和する設計検討に使用させていただきました。これにより、次号機以降の搭載ペイロードに対し打上げ時の振動による負荷を軽減できるようになります。
 今後とも応援よろしくお願い致します。

(イプシロンプロジェクトチーム一同)

宇宙教育

平成25年4月から平成25年9月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 280,800円
  • 件数 個人81件、法人0件

(テキスト教材の使用風景)

使途

宇宙教育活動で使用するテキスト教材の制作

お礼の言葉

 頂いた寄附金は、JAXA開発の宇宙教育教材の増刷に使わせていただき、より多くの全国の子供達に届けることが出来ました。その結果、子供達や学校の先生を始めとする教育指導者の方々からも、宇宙に興味を持つようになった、進んで調べてみよう、やってみようという気持ちが強くなったなど、好評のお声をこれまで以上に頂戴しております。誠にありがとうございました。これからも宇宙教育センターでは子供達が宇宙に接することでいろいろなものへの興味を広げ積極的に取り組むようになることを後押しするべく宇宙教育教材を開発し、実践の場を地域の皆様と共に作って参る所存です。
(宇宙教育センター長 広浜栄次郎)

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