寄附金使途の報告書(2015年4月~2016年3月)

JAXA事業にお寄せ頂いた募集特定寄附金の使途について
~「はやぶさ2」をはじめとするJAXA事業に役立てました~

 JAXAでは平成24年4月からJAXA事業へのご寄附 (募集特定寄附金)をお受けしており、これまで皆様から多くのお気持ちをお寄せいただきました。
 心より御礼申し上げます。

 このうち、平成27年4月から平成28年3月までに頂いた寄附金6,334,257円(延べ件数:個人件)を、頂いたご寄附の趣旨に沿って以下のとおり、使用させていただきましたので、ご報告いたします。
 平成28年4月以降に頂いた寄附金につきましても、大切に使わせていただくため準備を進めており、順次ご報告する予定です。

 JAXAでは引き続き皆様からのご寄附を受け付けております。皆様からのご支援はJAXAにおける事業遂行に大変役立っております。今後ともJAXA事業へ一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

  • はやぶさ2
  • 最先端の宇宙科学(その1)
  • 最先端の宇宙科学(その2)
  • 「きぼう」日本実験棟の利用

  • イプシロンロケット
  • 技術研究
  • フクロウ(FQUROH)プロジェクト
  • 広報活動募金

「はやぶさ2」52億キロの旅を応援しよう

  • 金額 1,529,285円

使途

はやぶさ2の運用費の一部として

お礼の言葉

 「はやぶさ2」ミッションへのご支援誠にありがとうございます。

 はやぶさ2は、イオンエンジンによる動力航行を行いながら、小惑星リュウグウに向けて、順調に飛行中です。

 皆様から頂いたご寄附は、はやぶさ2の特殊運用の一部として使わせていただきました。たとえば、火星と最接近した5〜6月には、搭載カメラや赤外分光計での火星観測を行い、貴重な較正データを得ることができました。また、10月には星撮像カメラ(スタートラッカ)での火星撮影を行い、画像航法の練習を行いました。

 これらの運用成果は、今後の運用法や小惑星到着後の運用計画策定に大きく役立てることができます。

 はやぶさ2は、皆様の想いとともに、太陽系の深淵に、歩を進めて参ります。

最先端の宇宙科学をあなたがサポート(その1)

  • 金額 284,561円(その1、その2 あわせて)

使途(その1)

再使用観測ロケットの風洞試験模型の一部として使用

お礼の言葉

 再使用観測ロケットの研究開発へのご支援ありがとうございました。再使用観測ロケットでは帰還・着陸に必要な燃料を最少化するための研究を行っており、そのために必要となる空気力学的な特性を明らかにすることを目的として風洞試験に用いる模型の製作に役立たせていただきました。
 今後も再使用型ロケットの実験機などによる研究開発を進めてまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願い致します。

最先端の宇宙科学をあなたがサポート(その2)

  • 金額 671,306円

使途(その2)

新しい国産ロードテープを用いた気球の開発の一部として使用

お礼の言葉

 高度30km以上の成層圏を飛翔する大気球の製作では、気球に重い実験装置を吊り下げるために、気球の縦方向(経線方向)に強度が強く伸びのないロードテープを挿入します。これまで日本国内で製作する大気球であってもロードテープは輸入品を使用してきましたが、宇宙科学研究所では輸入品に比べて軽量なロードテープの開発を進め、平成28年度までにロードテープ単体の開発をほぼ完了して、実際に大気球を製作して地上での試験を実施しました。本寄附金は、来年度以降に飛翔性能試験に供される国産ロードテープを用いた大気球の製作に充てられます。国産ロードテープの実用化によって、大気球本体の重量を軽量化してより大きな実験装置をより高く飛翔させられるのと同時に、これまで1~2kgの実験装置しか搭載できなかった薄膜フィルムを用いた高高度気球にロードテープを挿入することでより大きな実験装置を搭載し高度な宇宙科学実験を実施できることが期待されます。

新たな科学的発見、社会に役立つ成果を「きぼう」利用で

  • 金額 1,247,322円

使途

小動物(マウス、ラット等)を用いた宇宙実験の実施に必要な軌道上飼育・実験装置の研究開発費の一部として使用

お礼の言葉

 国際宇宙ステーションにおける第一回小動物飼育を今年7〜8月に、予定通り成功裏に飼育を完了することができました。装置の開発から運用実施までの3年間、ご寄付頂きました皆様の多大なるご支援、ありがとうございました。今後も小動物飼育を継続し、より良い実験環境を提供していきたいと思います。

イプシロンの進化をみんなでバックアップ

  • 金額 477,841円

使途

2号機の機体ステッカーの一部として全額使用

お礼の言葉

 皆様よりいただきましたご寄付は、イプシロンロケット2号機の機体に貼り付けるステッカーの製作に使用させていただきました。今回は試験機からの進化として、未来に向かって飛翔するイプシロンのコンセプトを表すため、機体の2段目にもステッカーを貼り付けました。このステッカーには6,255件の公募メッセージを印字しました。
 応援ありがとうございます。2号機の打ち上げに向け引き続きよろしくお願い致します。


(イプシロンロケットプロジェクトチーム一同)

地球の未来をリードする技術研究

  • 金額 595,850円

使途

電磁石結合機搭載展開構造物の静止降水レーダへの適用検討及び試作、その試作モデルの改良に使用

お礼の言葉

 皆様からの御寄附は、宇宙太陽光発電システムにおいて宇宙から地上への送電に用いる大型アンテナの展開/組立技術の研究に使わせていただきました。宇宙から届くクリーンエネルギーの実現に向けて、さらなる前進を続けてまいります。御期待ください。

静かな旅客機を実現する!フクロウ(FQUROH)プロジェクト

  • 金額 331,838円

使途

「飛翔」を用いた機体騒音低減技術の飛行実証に向けた研究開発の一部

お礼の言葉

 フクロウ(FQUROH)プロジェクトへのご支援をどうも有難うございます。
 「飛翔」を用いた機体騒音低減技術の飛行実証に向けた研究開発の一部に利用させて頂きました。このプロジェクトにおける最初の技術実証において、初期段階の低騒音化技術の効果を検証することができました。
 引き続き、将来の静かな旅客機実現のため、低騒音化技術の研究開発を進めてまいりますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。


(FQUROHプロジェクトチームメンバー 一同)

あなたの力で宇宙航空を皆に届けよう ~広報活動募金~

  • 金額 1,196,254円

使途

筑波および調布の展示館修繕

お礼の言葉

 平素よりJAXA事業への深いご理解・ご協力誠にありがとうございます。皆様からの寄付金は筑波および調布の展示館修繕に使用させていただきました。皆様のご厚意に深く感謝申し上げます。引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

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