寄附金の種類 「宇宙から見た地球の姿をみんなの暮らしへ」衛星データ利用研究等に寄附

寄附金の種類

JAXAでは3種類の寄附金を用意しています。寄附者は個人、法人を問いません。

「宇宙から見た地球の姿をみんなの暮らしへ」衛星データ利用研究等に寄附

©JAXA

“衛星データ”の活用は無限大

天気予報に欠かせない気象衛星「ひまわり」や現在地を正確に教えてくれる「みちびき」など、色々な衛星が私たちの生活を支えています。

しかし、衛星から得られるデータは膨大で、まだまだたくさんの情報が眠っています。眠っている情報を読み解くことができれば、衛星データの活用方法は無限大に広がります。

頂いた寄付金は、衛星データから洪水や豪雨などの災害対策や、水産業・農業の効率化、地球温暖化・気候変動の把握などに役立つ情報を読み解く研究に活用し、より安心安全で豊かな社会の実現に繋げていきます。

地球観測衛星の役割や衛星が観測した地球の姿について詳しく知りたい方は、下記リンクをご覧ください。

活用事例1:水災害の対策

関東・東北に豪雨や氾濫、洪水をもたらし大きな傷跡を残した「令和元年台風19号」の雨量と分布を衛星で捉えた。
上)2019年10月5日から2019年10月13日までの1時間ごとの雨量の変化
下)2019年10月5日から2019年10月13日までの積算雨量の変化

近年、日本や世界で豪雨や洪水など水による災害が増加しています。これらの水災害を事前に予測するためには、雨の分布や仕組みを理解することが不可欠です。

しかし、雨を観測する雨量計などの観測設備は陸上の約25%しかカバーしておらず、さらに海には観測設備がほとんどない状況です。そこで、複数の衛星により宇宙から地球全体の雨を観測することで、不足している情報を補っています。例えば、気象衛星「ひまわり」では広範囲の雲分布を観測し、JAXAの衛星では雲の下で降っている雨の量を観測しています。

JAXAの衛星データを使えば、台風が日本に上陸する前に雨量や構造を分析でき、事前に台風の勢力や影響を正確に予測することが可能になります。これにより、避難情報の信頼性向上や台風到来時の交通機関への影響の最小化が期待できます。

活用事例2:黄砂やPM2.5の予測

気象庁の黄砂情報

©気象庁

気象庁の黄砂情報

近年、黄砂やPM2.5による大気汚染が問題となっています。黄砂やPM2.5は海を渡って日本に飛来しますが、宇宙から広範囲を観測できる衛星を使うことで、数日先の予測が可能となります。

現在では、黄砂の飛来予測により、洗濯物や車の汚れなどを避けたり、ぜんそくの子どもに注意を促すことができるようになりました。

今後は、健康への悪影響が懸念されるPM2.5の飛来予測の実現に向けた研究に取り組んでいきます。

活用事例3:地球温暖化と気候変動の監視

衛星でとらえた日本の酷暑(2018年8月1日)

©JAXA

衛星でとらえた日本の酷暑(2018年8月1日)
都市域では地表面温度が50度以上と非常に高温であることが分かる。
また、前橋や熊谷で非常に高温となっている一方、皇居のような緑地では周囲に比べ少し温度が低い。
上)地表面の温度※
下)植生の分布※
※白の領域は雲域を示している

地球温暖化は人類全体にとって大きな課題です。地球の温暖化は、気温上昇のほか、豪雨・干ばつの増加などの様々な気候変動を引き起こす原因となります。

気温上昇により、熱中症などの健康被害が増えるだけでなく、気候変動による自然災害の増加や水産業や農業への悪影響など、私たちの暮らしに大きな影響を与えます。

衛星により宇宙から、地球温暖化の主な原因といわれる温室効果ガスや気候変動を監視することで、地球温暖化と気候変動を抑制するための世界規模での取り組みに貢献していきます。

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