寄附金の種類 宇宙関連産業の発展を目指す活動に寄附

寄附金の種類

JAXAでは3種類の寄附金を用意しています。寄附者は個人、法人を問いません。

宇宙関連産業の発展を目指す活動に寄附

宇宙関連産業の発展を目指す活動に寄附

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宇宙産業・業界拡大の取り組みとして国として様々な支援策が展開されており、それと連動する形でJAXA全体の中で様々な取り組みを実施しています。
特に、(★)部分が新事業促進部の主な取り組みであり、本寄附金を活用させていただく取組です。

寄附の使途

本事業へのご寄附は、宇宙関連産業の発展を目的としJAXAが実施する様々なプログラム(宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)、宇宙関連ベンチャー企業等への成長支援プログラム、産官学による輸送/超小型衛星ミッション拡充プログラム(JAXA-SMASH)、衛星コンステレーションによる革新的衛星観測ミッション共創プログラム等)に充当いたします。

小谷勲プロフィール写真

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Profile

小谷 勲

(新事業促進部 事業推進課)
神奈川県出身。2009年入社。ロケットの射場設備運用・開発、輸送系プロジェクト、米国ワシントン駐在員を経て2019年より現職。

—「宇宙ビジネスを共に創るプロジェクト」とはどういった活動ですか?

 具体的には2018年度から開始した「J-SPARC」という共創型研究開発プログラムです。従来の宇宙開発は、JAXAが民間企業と契約を交わし、研究開発を行い、その後完成した技術を民間に移管というプロセスが主流でした。中には共同研究という体系を取る事業もありますが、いずれにしろ「物」が完成したらそこで目的を果たしたことになります。
 このような従来のやり方は、JAXAの大きなプロジェクトなどを行う上では今後も必要不可欠ですが、一方で、民間企業の方々にどんどん宇宙ビジネスに参入してもらうためにも、J-SPARCは「物」ではなく「事業」を企業の方々と一緒に作ることを目的としています。パートナーとして最初からビジネスを見据え、世の中に活用されることを前提とした開発計画を一緒に作っていく取組みです。

J-SPARCのプロジェクト一覧の図

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2018年5月の運用開始以降、約200件以上の問い合わせがあり、23件の共創プロジェクト等を実施。

—J-SPARCの中で、JAXAはどのような役割を担っているのですか?

 宇宙ビジネスの立上げ時におけるJAXAの知見や経験に基づいたアドバイス、または技術面でのサポートがメインです。関わり方は事業の段階に応じて異なるので、J-SPARCでは①コンセプト共創タイプと②事業共同実証タイプの2つのフェーズを設定しています。
 ①コンセプト共創タイプでは、文字通り、どんな事業を目指すか、事業を行いたい企業と話し合います。いわゆる事業計画を練るのがこのフェーズです。その後、企業が自らの力で事業化していくこともありますし、②事業共同実証タイプでJAXAと協力して事業化を目指すこともあります。もちろん、既に事業計画があれば、いきなり②事業共同実証から協力する場合もあります。

役割

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—②事業共同実証では具体的にどのようなことをしますか?

 例えば、事業を成立させるために必要な技術、それが人工衛星に搭載するコンポーネントだったり、ロケットだったり、ソフトウェアであってもゼロから開発するのはお金も時間もかかります。そこで、JAXAが既に持っている技術を設計に取入れたり、JAXAのインフラを活用した試験や解析を行うことで開発のスピードを上げたりして実証計画を立てていきます。このようなサイクルを回していくと、民間企業の事業を支えることだけでなく、JAXAにおいても新しい技術や経験を蓄積することにもなり、まさにWin Winの関係を構築することができます。

—J-SPARC活動での難しさはどういったところにありますか?

 宇宙ビジネスの事業計画作成には、一から市場を「創る」という側面もあります。というのも今、宇宙分野においてビジネスが回っている例は既に確立された事業のわずかしかなく、新しい領域のビジネスについては成立させていく方法を手探りで模索しているのが現状です。例えば、衛星で地球を観測したとして、そのデータを誰が買ってくれるのか、どこに価値があるのか。顧客を特定し、市場を創るところから考えなければならない、そこが生みの苦しみでもありますが、面白さでもあります。

—楽しいと感じるのはどういうときですか?

 企業の方と話をする時間が何より楽しいです。みんなが驚くような新しいことをしたいと思っている人たちが集まって話をするのは本当に面白いです。「将来はこうだったらいいのにな」という夢物語をいかに現実にするか、アイデアを出し合って具体化していくプロセスが一番ワクワクしますし、私も日々勉強になることばかりです。

—やりがいを感じていらっしゃるのが強く伝わってきました。お仕事をするうえで意識していることはありますか?

 絶対に頭から否定しないことです。結果はどうであれ、チャレンジしなければ何事も先に進みません。夢物語を本気で実現するつもりで前向きに考えるよう、意識しています。どんなことでも必ず壁にぶつかるものですが、自分が壁になってはダメだと常に自分に言い聞かせています。

—大変頼もしいですね。

 なので、宇宙ビジネスを始めたい方はどうぞ新事業促進部までお越しください!一緒に実現する方法を考えましょう!
 また、共創相手は必ずしも宇宙分野の方でなくても構いません。なぜなら、宇宙分野以外の方々は特に、JAXAが知らない技術や考え方をお持ちなので、大いに刺激になるからです。また、すでに存在する市場において現在の技術に取って代わる技術を提案することで、破壊的イノベーションを巻き起こすことができるかもしれません。

—J-SPARCを通じてどんな未来を創りたいですか?

 今はまだ、宇宙ビジネスというと遠い存在に思われがちですが、それが至極当たり前になった未来を創りたいです。今は別世界の話だと思っている人たちにとって、「宇宙」が日常用語になるよう、皆で頑張っていきたいと思います。

—集まりました寄附金はどのように使われるのでしょうか?

 J-SPARCはパートナーシップを前提としていますので、共創相手の企業と役割分担をしており、それぞれの分担範囲に必要な資金は各々が準備する必要があります。皆さまからの寄附金はそういったJAXAの担当部分に充当させていただき、J-SPARCの活動を加速させる貴重な資金として役立てさせていただきます。

—最後に、寄附者の皆様にメッセージをお願いします。

 寄附をいただくということは、皆様からの応援をいただくということだと思っています。よって、皆様からのご寄附はJAXAにはもちろん、企業の方々のモチベーションにもつながります。ぜひ積極的にご寄附いただき、J-SPARCの活動と今後の宇宙ビジネスの発展にご協力いただきたいです。

職員インタビュー

©JAXA

J-SPARCメンバーで作成したパーカを着た小谷さん。この格好で出勤した際、どこでパーカを買ったのか、見ず知らずの方2名から聞かれたという。

(取材日:2020年3月)

  • 微力ながら宇宙ビジネスの発展に協力させていただきます。
  • 人類の火星移住を実現して下さる事を心より期待しております。
  • あなた方の活動が多くの人に夢と感動と未来を作り出してくれると確信しております。今後も益々のご発展をお祈り申し上げます。

など

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